WS8

医療で働く公認心理師のエッセンシャルスキルズー医療現場における基本的振る舞いと作法

座長: 澤田 梢(広島県立障害者リハビリテーションセンター)・庵地 雄太(国立循環器病研究センター)

パネリスト:小川祐子(国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科)・谷口敏淳(一般社団法人Psychoro)・佐藤さやか(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)・古村健(国立病院機構東尾張病院 社会復帰科)・巣黒慎太郎(神戸女子大学/一般財団法人住友病院 臨床心理科)・小林清香(埼玉医科大学総合医療センター メンタルクリニック)

ライブ配信(A方式):2022年2月27日(日)13:30~16:30

録画配信(B方式):録画配信はありません

参加募集〆切:2022年2月24日(木)

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ワークショップ概要

本研修は「若手の公認心理師がチーム医療のなかで、自分で動くための力をつけること」を主な目的とした医療基礎研修です。

今回は「ニーズを捉える力」「ケアする力」「学び続ける力」の3つのコンピテンスに焦点を当てます。

研修方法はフィッシュボール(金魚鉢)形式です。具体的にはパネリスト(経験豊富な公認心理師)が現場の経験をもとに各コンピテンスについてディスカッションを行います。金魚鉢の中の様子を外から観察するように、受講者にはパネリストのディスカッションを観察していただきます。ライブ配信のオンライン研修ですので、適宜質問やコメントをいただければ、取り上げていきます。ご参加いただけると、公認心理師の生きた経験とその中に眠る工夫やアイディアを一緒に共有し、学びを深めていくことができると思います。

なお、2022年夏頃に「協働する力」に焦点を当てた同様の形式の研修会を開催予定です。併せて参加をご検討ください。

講師紹介

座長:庵地雄太(国立循環器病研究センター 心臓血管内科)

2019年4月から、当センター初の心理常勤職として勤務しています。現在は主に心不全緩和ケア、心臓リハビリテーション、臨床研究などに携わっています。私の他に、当センターには常勤が1名(脳神経内科)、非常勤が7名(脳内科、移植医療部、糖尿病代謝内科など)の心理職が在籍しています。

座長(副):澤田梢(広島県立障害者リハビリテーションセンター 広島県高次脳機能センター)

 高次脳機能障害の患者さんへの神経心理学的検査、認知機能の改善や代償手段の獲得および心理社会的問題に対する認知リハビリテーションを実施しています。医療領域での困り事や工夫点を共有できればと思います。

司会 大塚貞男(京都大学医学部附属病院 精神科神経科)
2008年から精神科病院の常勤心理職として勤務し、外来・デイケア・病棟の心理業務全般に従事しました。その後は、医療・教育・福祉・矯正・産業領域の非常勤を掛け持ちし、現在は大学病院で教員をしています。本研修会では、主に司会進行を務めます。皆さまとの意見交換を楽しみにしております。

パネリスト(6名)

1)小川祐子(国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科)

主にリエゾン・コンサルテーション領域で臨床に従事してきました。2019年から現職にて病棟や外来でがん患者・家族に対する心理的支援を行っています。チーム医療を円滑に進めるために心理師に必要なスキルについてディスカッションできればと思います。

2)谷口敏淳(一般社団法人Psychoro)

地方の総合病院精神科の心理職として精神科外来や一般病棟での心理支援,職員ケアに取り組みました。その後大学教員を経て独立し、現在は医療や産業、教育の現場を中心に心理支援をしています。みなさんとの、意見交換が楽しみです。

3)佐藤さやか(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)

2003年に精神科病棟の非常勤心理師として入職し、重い精神障害をもつ人の退院促進プログラムに従事しました。その後は退院した方や地域で支援につながりづらい方の生活支援・就労支援に関わっています。医療機関内に加えて医療機関と地域のさまざまな職種や機関との連携について意見交換ができればと思います。

4)古村健(国立病院機構東尾張病院 社会復帰科)

2004年から現在まで、精神科専門病院において、外来、デイケア、精神科急性期病棟、医療観察法病棟などで多職種チーム医療を経験してきました。精神科病院における基本的な作法や振る舞いについてディスカッションできればと思います。

5)巣黒慎太郎(神戸女子大学/一般財団法人住友病院 臨床心理科)

2000年から総合病院の心療内科領域で勤務し、2009年以降、肥満・糖尿病治療チームに参与、がん緩和ケアや医療職員のメンタルヘルスケアにも携わってきました。心理職が職場に独りのなか活動領域を開拓してきた経験から、多職種と協働することについて意見交換できると嬉しいです。

6)小林清香(埼玉医科大学総合医療センター メンタルクリニック)

循環器内科での非常勤勤務を経て総合病院の常勤となり、最初の数年は一人職場かつ心理師を初めて常勤雇用した現場で、心理師としての仕事の開拓や仲間づくりに腐心しました。苦労と工夫、やりがいと楽しさを皆さまと共有できれば幸いです。