2021年度 被害者支援研修(全4回)

 「第4次犯罪被害者等基本計画」において、初めて「公認心理師」が支援者に位置づけられることになりました。その中には、「犯罪被害者等に関する専門的な知識・技能を有する公認心理師の要請及び研修の実施を促進する」ことが文言として盛り込まれ、公認心理師に対する期待が高まっています。そこで本会では、全4回の被害者支援研修を実施します。

研修Ⅰ 被害者支援に関する基本的知識と連携

講  師  相澤雅彦(NPO法人World Open Heart)・齋藤 梓(目白大学)

日  時  2021年12月5日(日)9:00~12:00(ライブ配信のみ) <終了しました>


研修Ⅳ 被害者支援への心理学的介入(精神症状に対する対応)

講  師  伊藤大輔(兵庫教育大学)・齋藤 梓(目白大学)

日  時  2022年2月6日(日)13:00~16:00(ライブ配信のみ) <終了しました>

<ワークショップ概要>

 「第4次犯罪被害者等基本計画」において、初めて「公認心理師」が支援者に位置づけられることになりました。その中には、「犯罪被害者等に関する専門的な知識・技能を有する公認心理師の要請及び研修の実施を促進する」ことが文言として盛り込まれ、公認心理師に対する期待が高まっています。そこで本会では、全4回の被害者支援研修を実施します。

【研修Ⅳ】に位置づけられる今回は,「エビデンスのあるトラウマに対する心理療法の概要について理解し,心理教育・リラクセーション・実生活内曝露などの心理学的介入を提供することができるようになること」を目標として,講義やグループワークを実施します。具体的には,トラウマに対する心理療法の理論や近年の動向について簡潔に概観した後に,各介入技法の実践について解説します。特に,犯罪被害者の特徴を踏まえた上で,これらの介入を提供する際の留意点やポイントを押さえながら解説したいと思います。

<想定する対象者>

 ※初級~中級

 ・司法犯罪領域で働く心理職

 ・医療や産業、教育、福祉領域で働く心理職  

 ・トラウマを抱えた方にお会いする可能性のある方

講師 伊藤 大輔 先生(兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 伊藤大輔先生.jpg

●ご略歴

専門は臨床心理学・認知行動療法。主に青年期以降のうつや不安,トラウマ関連障害に対する心理支援や研究、教育を行っている。 これまでに,公認心理師・臨床心理士として、精神科クリニック臨床、スクールカウンセリング、警察被害者等カウンセラー及びカウンセリングアドバイザーなどに携わる傍ら,PTSD治療のための基礎的研究や認知行動療法を援用した被害者・被災者支援の実践研究にも従事している。

●著書

『対人援助と心のケアに活かす心理学』 有斐閣   2017年 (共著)

『PTSDハンドブック -科学と実践-』  金剛出版  2014年 (共著訳)

『トラウマ体験者の外傷後ストレス症状に関する認知行動モデル』風間書房  2013年

●公的活動・学会活動・社会的活動など

公認心理師の会(司法・犯罪・嗜癖部会,医療部会委員)

日本心理学会災害研究支援委員会委員

●資格

公認心理師 / 臨床心理士 / 認知行動療法師 / 認知行動療法スーパーバイザー

●受賞歴など

日本ストレス学会 加藤・岩根賞

日本行動療法学会 内山記念賞

日本認知療法学会 第3回最優秀論文賞





講師 斎藤 梓 先生 (目白大学心理学部 専任講師)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 齋藤.jpg

●ご略歴

目白大学心理学部心理カウンセリング学科専任講師。専門は臨床心理学・被害者心理学。臨床心理士としてスクールカウンセリング、HIVカウンセリング、精神科クリニック臨床などに携わる傍ら、東京医科歯科大学難治疾患研究所にてPTSDへの持続エクスポージャー療法の治療効果研究に従事。その後、2008年より(公社)被害者支援都民センターにて被害者や遺族の精神的ケアにあたる。主に子どもから大人まで、殺人や性暴力被害といった出来事によるトラウマやPTSD、心的外傷性の悲嘆などの問題について、心理支援や研究、教育を行う。

●著書

『性暴力被害の実際―被害はどのように起き、どう回復するか―』(金剛出版、2020年)(編著者)

『子どものトラウマとPTSDの治療 エビデンスとさまざまな現場における実践』(誠信書房,2021年)(分担執筆) 等

●公的活動・学会活動・社会的活動など

法務省性犯罪に関する刑事法検討会委員,法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会委員 等

●資格

公認心理師、臨床心理士

●おもなワークショップ担当歴

PTSD研究会主催 PTSDのためのPE療法ワークショップ

全国被害者支援ネットワーク主催 全国犯罪被害者支援フォーラム「地域社会で被害者家族を支える~子どもへの中長期的支援のために~」パネリスト

令和2年度性暴力被害者サポートネットワーク茨城 「性暴力被害にあった子どもへの対応」  など


研修Ⅲ 被害者支援への心理学的介入(被害者特有の問題への対応)

講  師  齋藤 梓(目白大学)・ 鶴田信子(被害者支援都民センター)

日  時  2022年2月27日(日)9:00~12:00(ライブ配信のみ)<終了しました>

<ワークショップ概要>

「第4次犯罪被害者等基本計画」において、初めて「公認心理師」が支援者に位置づけられることになりました。その中には、「犯罪被害者等に関する専門的な知識・技能を有する公認心理師の要請及び研修の実施を促進する」ことが文言として盛り込まれ、公認心理師に対する期待が高まっています。そこで本会では、全4回の被害者支援研修を実施します。

 【研修Ⅲ】に位置づけられる今回は,「被害種別や年齢等に応じた特徴を理解し、現実的な介入の提案、他機関との連携などの対応ができるようになること」を目標として講義やグループワークを実施します。

具体的には、性犯罪・性暴力の被害に遭われた方への心理学的介入、および犯罪被害によってご家族を失ったご遺族への心理学的介入について、それぞれのトラウマの性質の違い、支援の特徴などを踏まえて、架空事例をもとに支援の実際をお話しする予定です。

<想定する対象者>

 ※初級~中級

 ・司法犯罪領域で働く心理職

 ・医療や産業、教育、福祉領域で働く心理職  

 ・トラウマを抱えた方にお会いする可能性のある方

講師 斎藤 梓 先生 (目白大学心理学部 専任講師)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 齋藤.jpg

●ご略歴

目白大学心理学部心理カウンセリング学科専任講師。専門は臨床心理学・被害者心理学。臨床心理士としてスクールカウンセリング、HIVカウンセリング、精神科クリニック臨床などに携わる傍ら、東京医科歯科大学難治疾患研究所にてPTSDへの持続エクスポージャー療法の治療効果研究に従事。その後、2008年より(公社)被害者支援都民センターにて被害者や遺族の精神的ケアにあたる。主に子どもから大人まで、殺人や性暴力被害といった出来事によるトラウマやPTSD、心的外傷性の悲嘆などの問題について、心理支援や研究、教育を行う。

●著書

『性暴力被害の実際―被害はどのように起き、どう回復するか―』(金剛出版、2020年)(編著者)

『子どものトラウマとPTSDの治療 エビデンスとさまざまな現場における実践』(誠信書房,2021年)(分担執筆) 等

●公的活動・学会活動・社会的活動など

法務省性犯罪に関する刑事法検討会委員,法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会委員 等

●資格

公認心理師、臨床心理士

●おもなワークショップ担当歴

PTSD研究会主催 PTSDのためのPE療法ワークショップ

全国被害者支援ネットワーク主催 全国犯罪被害者支援フォーラム「地域社会で被害者家族を支える~子どもへの中長期的支援のために~」パネリスト

令和2年度性暴力被害者サポートネットワーク茨城 「性暴力被害にあった子どもへの対応」  など

講師 鶴田 信子 先生 (一般社団法人被害者支援都民センター 心理担当責任者)

●ご略歴

大学病院、公立中学校、メンタルクリニックでの臨床業務、大学や専門学校での教育に携わる傍ら、東京医科歯科大学難治疾患研究所にて PTSD への持続エクスポージャー療法(PE)の治療効果研究に従事。現在は、メンタルクリニックや企業で幅広く臨床業務に携わりつつ、2008 年より被害者支援都民センターにて被害者や遺族の精神的ケアにあたり、2021 年よりトラウマやグリーフを専門とする心理相談オフィスを開業。

●著書

公認心理師への関係行政論ガイド(北大路書房,2021)分担執筆

緊急支援のアウトリーチ 現場で求められる心理的支援の理論と実践(遠見書房,
2017)分担執筆
公認心理師への期待(こころの科学ムック)(日本評論社,2016)(分担執筆)

●公的活動・学会活動・社会的活動など

東京公認心理師協会司法領域専門委員会委員

●資格

公認心理師、臨床心理士

ペンシルバニア大学不安障害治療センター 持続エクスポージャー法認定コンサルタント

●おもなワークショップ担当歴

PTSD 研究会 PTSD のための PE 療法ワークショップ
警察庁 「地域における被害者支援等支援」~自治体と関係機関・団体との連携によるきめ細やかな支援の実現を目指して パネリスト

●公認心理師の方へ一言
本研修会へのご参加ありがとうございます。被害者のおかれた現状や心理を学ぶことは支援者の準備性を高めます。


研修Ⅱ 被害者支援におけるアセスメント

講  師  飛鳥井 望(医療法人社団 青山会 青木病院)

日  時  2022年3月20日(日)9:00~12:00(ライブ配信)

オンデマンド配信 3月24日(木)~6月24日(金) <終了しました>

<ワークショップ概要>

被害者支援におけるアセスメントには、日常の心理臨床ではあまりなじみのないいくつかの次元が含まれるが、本ワークショップではそれらについて解説する。具体的には、①被害内容に関すること、②現在の安全性に関すること、③刑事手続の進捗状況、④法的支援や他機関による支援状況、⑤生活状況、⑥被害前の社会適応状況、⑦被害後の精神状態とPTSD関連症状の程度、⑧被害前の精神科既往歴・トラウマ歴、⑨対処行動、⑩パーソナル・リソース(対処能力や周囲のサポート)などである。適切な支援を進めるには、それらについてできるだけ漏らさず情報を得ることが望ましい。ただし実際の支援現場では、すぐに十分なアセスメントができないこともまれではなく、そういった場合は、どのような情報が未聴取であるかを確認しておく。また大事なことは、被害者や遺族のトラウマへの共感的態度を保ちながらアセスメントを進める中で、信頼関係の構築を図ることである。

<想定する対象者>

公認心理師

講師 飛鳥井 望 先生 

(医療法人社団青山会青木病院院長 / 公益社団法人被害者支援都民センター理事長  / 公益財団法人東京都医学総合研究所特別客員研究員)

●ご略歴

東京大学医学部1977年卒。東大病院分院神経科、都立墨東病院神経科を経て、1992年より東京都精神医学総合研究所勤務。2009年-2011年 同研究所所長代行。2011年東京都医学総合研究所副所長。2015年青木病院副院長、2017年より同院長。

●著書

『複雑性PTSDの臨床実践ガイド―トラウマ焦点化治療の活用と工夫』(編著, 日本評論社, 2021年), 『子どものトラウマとPTSDの治療』(共編,誠信書房,2021年),『複雑性PTSDの臨床』(分担執筆,金剛出版,2021年),『講座 精神疾患の臨床 3.不安または恐怖関連症群 強迫症 ストレス関連症群 パーソナリティ症』(心的外傷後ストレス症、複雑性心的外傷後ストレス症)(分担執筆,中山書店,2021年),『PTSD治療ガイドライン(第2版)』(監訳,金剛出版,2013年),『精神科臨床エキスパート 不安障害診療のすべて』(心的外傷後ストレス障害)(分担執筆,医学書院,2013年),『新しい診断と治療のABC:心的外傷後ストレス障害(PTSD)』(編著,最新医学社,2011年),『PTSDの臨床研究―理論と実践』(単著, 金剛出版,2008年),『PTSDとトラウマのすべてがわかる本』(監修,講談社ライブラリー,2007年),『サイコロジカル・トラウマ』(監訳,金剛出版,2004年),『臨床精神医学講座S6 外傷後ストレス障害(PTSD)』(共編,中山書店,2000年),他

●公的活動・学会活動・社会的活動など

・公益社団法人被害者支援都民センター理事長

・東京都犯罪被害者支援連絡会会長

・公益社団法人全国被害者支援ネットワーク 理事

・犯罪被害者等基本計画策定・推進専門委員等会議 議長

・東京都犯罪被害者等支援施策検討委員会委員

・東京都災害時こころのケア体制連絡調整会議 委員長 ・日本トラウマティック・ストレス学会初代会長

●資格

医学博士,精神科専門医・指導医


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後  援  一般社団法人 認知・行動療法学会

      公益社団法人日本心理学会

      公認心理師養成大学教員連絡協議会

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研修会についてのお問い合わせ先  (株)ヒューマン・リサーチ human_2@abox3.so-net.ne.jp