公認心理師の会・日本公認心理師協会 第1回合同研修会 

ライブ配信は終了しました。現在、オンデマンド配信を受付け中です(2023年3月25日~6月15日)。オンデマンド配信は、単位/ポイント認定はできません。ご了承ください。

触法行為とリスクアセスメント~医療観察制度、鑑定、クレプトマニア…公認心理師への期待~

講師 壁屋康洋(国立病院機構榊原病院/国立病院機構心理療法士協議会会長)

ライブ配信:2023年3月11日(土)13:00~16:00 

オンデマンド配信:2023年3月25日~6月25日

参加費:会 員 3,000円 非会員 6,000円  

参加資格:公認心理師または守秘義務を有する専門職 (学生はお申込みいただけません)

ポスター こちら

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ワークショップ概要

医療観察法はその成立までの経過で、再他害行為の防止を求める要請と、保安処分反対・人権擁護の要請との対立があった。その歴史的背景から、法の目的に「同様の行為の再発の防止」に加えて「社会復帰を促進」明記され、附則第3条に指定医療機関の水準の向上が謳われた。そのため多職種の人員が多く投入され、特に心理師にはリスクを含めたアセスメントと様々な治療プログラムが求められている。事例を通じて医療観察法制度を概説するとともに、演者が研究に携わった共通評価項目によるリスクアセスメント等の研究を紹介する。

医療観察法制度の適用前には、刑事責任能力鑑定がある。精神鑑定では事件時の病態の評価が主となるが、稀に精神疾患の仮装・認知機能障害の仮装が疑われる事例がある。海外では精神疾患の仮装や認知機能障害の仮装を見抜くための心理検査が販売されているが、邦訳されたものがない。本研修では先行研究から仮装を見抜くための方法を紹介し、併せて事例を示す。

医療観察法とは別に、演者は外来でクレプトマニアの事例も担当している。取り組んでいることは要因のアセスメントとモニタリングであり、医療観察法医療の応用の面もある。  本研修で医療観察法医療から関連領域まで紹介し、受講者のそれぞれの臨床や研究の手掛かりになることを願う。

●想定する対象者

 限定はしません。想定としては以下1から6へと広がることを期待します。

1)医療観察法入院医療に従事する心理師

2)医療観察法通院医療に従事する心理師

3)その他医療領域で触法行為を起こした患者の支援にかかわる心理師

4)司法領域で加害者への臨床に携わる心理師

5)福祉領域で触法行為を起こしたクライエントへの臨床に関わる心理師

6)研究者や公認心理師養成に携わる大学教員

講師紹介

壁屋 康洋

所属・役職
国立病院機構榊原病院 主任心理療法士

略歴
2000年京都大学大学院教育学研究科 臨床心理学専攻 博士後期課程中退

2000年国立肥前療養所(現:肥前精神医療センター)に就職

精神科救急病棟での勤務を経て、医療観察法の準備のため、2003年10月から5ヶ月間英国に留学。

2006年1月より肥前精神医療センター医療観察法病棟に従事。

2014年4月より榊原病院に転任

2011年に『医療観察法医療における心理臨床』にて学位取得

社会的活動・委員

・司法精神医学会 評議員

・国立病院機構心理療法士協議会 会長

免許・資格

公認心理師・臨床心理士

受賞歴

心理臨床学会 奨励賞 2010年

おもなワークショップ担当歴

・医療観察法病棟開設前研修「共通評価項目」「診療支援システム」

・判定医等養成研修会 「共通評価項目」

(以下企画・運営)

・国立病院機構主催 医療観察法MDT研修

・国立病院機構 東海北陸グループ 医療職(二)等スキルアップ研修

・第18回医療観察法関連職種研修会 2023/7/14-15 準備中~発表者・参加者募集!

https://sakakibara.hosp.go.jp/cnt1_00105.html

公認心理師の方へ一言

本研修は公認心理師の会・公認心理師協会の合同研修です。 厚労省や他職種の団体から認められるためには、心理師の職能団体がまとまることが不可欠です。今回の研修がその第一歩となることを祈念します。