オンデマンド研修 受付中

WS6

認知行動療法の視点に基づく職場のストレスマネジメント

講師: 金井嘉宏 (東北学院大学)

ライブ配信: 2024年3月17日(日)13:00~16:00

録画配信: 2024年3月31日(日) ~ 2024年6月30日(日)

録画配信受付期間 2024年3月24日 ~ 2024年6月10日

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ワークショップ詳細

ワークショップ概要

職場ではイライラ、不安、落ち込みなど、さまざまな感情が生じます。それらの感情を生産性向上につなげられる場合もあれば、仕事のパフォーマンス低下につながってしまう場合もあります。本研修会では、職場で生じるストレスをどのようにとらえ、どのように対処していくと生産性向上につながるのかを学ぶために、これまでに明らかにされてきた職業性ストレスモデル(努力―報酬不均衡モデル;仕事の要求度―コントロールモデルなど)を紹介するとともに、認知行動療法の視点からどのように支援ができるのかについて説明します。また、公認心理師が実施者にもなることができるストレスチェックについても概説します。さらに、リラクセーションやマインドフルネスのワークとともに、最近注目されているコンパッションについても紹介します。

想定する対象者
認知行動療法の初学者・中級者

講師紹介

金井嘉宏

所属・役職
東北学院大学人間科学部・教授

略歴
広島大学大学院総合科学研究科助教を経て,現在,東北学院大学人間科学部・教授。こころのクリニックOASIS心理士,株式会社アドバンテッジリスクマネジメント代表カウンセラーも務める。

著書
・使う使える臨床心理学(共編,弘文堂,2020年)
・エビデンスに基づく認知行動療法スーパービジョン・マニュアル(共訳,北大路書房,2022年)
・認知行動療法における治療関係:セラピーを効果的に展開するための基本的態度と応答技術(共訳,北大路書房,2020年)
・不安に悩まないためのワークブック 認知行動療法による解決法(共訳,金剛出版,2013年)
・60のケースから学ぶ認知行動療法(共編著,北大路書房,2012年)
・認知行動療法の技法と臨床(共著,日本評論社,2008年)等

公的活動・学会活動・社会的活動など
公認心理師の会副理事長、日本認知・行動療法学会評議員・常任編集委員、日本心理学会機関誌等編集委員、日本健康心理学会社員、不安症学会評議員、不安症・強迫症治療ガイドライン合同作成委員会委員(社交不安症の精神療法担当)

資格
公認心理師,日本認知・行動療法学会認定認知行動療法スーパーバイザー,産業カウンセラー

受賞歴など
・Association for Behavioral and Cognitive Therapies 2005 Elsie Ramos Memorial Student Research Award 受賞

・日本ストレス学会学会賞 受賞      

・日本行動療法学会 2007年度内山記念賞 受賞(連名)

おもなワークショップ担当歴
認知行動療法を構成する基本技法(日本認知・行動療法学会)
認知行動療法を構成する基本技法(日本認知・行動療法学会)

公認心理師の方へ一言
職場のストレスマネジメントは、クライエントのためだけではなく、支援者自身にとっても役立ちます。体験を通して、認知行動療法の視点からストレスをとらえるコツを学ぶ機会にできればと思います。

WS7

実践と内省で体験的に学ぶ認知行動療法:フォーミュレーションに強みを組み込む

講師:  佐々木淳(大阪大学)

ライブ配信: 2024年3月20日(水・祝)13:00~16:00

録画配信: 2024年4月3日(水) ~ 2024年7月3日(水)

録画配信受付期間 2024年3月27日 ~ 2024年6月13日

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ワークショップ詳細

ワークショップ概要

公認心理師の会の重視する共通コンピテンスの一つ、事例へのフォーミュレーションの技法を学びます。セラピスト自身の困りごとを認知行動療法の技法で扱い、その気づきを内省すると、技法の理解が深まることが明らかになっています。少しずつ欧米から“reflective scientist-practitioner model”という言葉が聞こえるようになってきた昨今、日本の認知行動療法でも内省的実践の重要性が今後高まることでしょう。そして、セラピスト自身が自分の「強み」に目を向け、それをフォーミュレーションに組み込んでみること、そしてそれがどのような体験なのかを知ることは、強みを強調する最近の心理的支援のあり方として意義深いことです。「実践から内省への自己プログラム(Self-practice/Self-reflection program: Bennett-Levy et al., 2015; 佐々木, 2021)」のパラダイムを使ったこのワークショップで、認知行動療法の技法の良さと内省の方法を改めて体験的に身につけていただけたらと思います。忙しい毎日ですが、1時間の講義と2時間のワークで自分を振り返り、他の参加者と内省を共有して学びを深めてみてください。どうかご同僚・ご友人とお誘いあわせの上、ご参加ください。

想定する対象者
認知行動療法の学習歴等は特に限定はしません。日々の臨床や実習の中で抱いている自分の困りごとを扱うことをご承知おきください。

講師紹介

佐々木 淳

所属・役職
大阪大学大学院人間科学研究科教授

略歴
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了  博士(学術)

著書
・臨床心理学(New Liberal Arts Selectionシリーズ)(有斐閣, 2015)
・体験的CBT―実践から内省への自己プログラム(岩崎学術出版社, 2021)
・こころのやまいのとらえかた(ちとせプレス, 近刊) など

公的活動・学会活動・社会的活動など
・公認心理師の会理事・研修会委員長
・日本認知療法・認知行動療法学会常任編集委員
・大阪府臨床心理士会産業部会委員
・日本学術会議第1部連携会員

資格
公認心理師、臨床心理士

受賞歴など
2020年 日本心理学会学術大会特別優秀発表賞
2017年 日本心理学会学術大会特別優秀発表賞
2012年 Poster Award, EABCT 2012

おもなワークショップ担当歴
2023年  一般社団法人MCTネットワークジャパン(5時間)
2022年  日本学生相談学会(5時間)
2021年~ 日本心理学会(2時間)
2020年  日本心理臨床学会(1時間)

公認心理師の方へ一言
エビデンスベイストな心理療法においても、内省をすること、それを周りと共有することには価値があることを再発見していただけたらと思います。