対面研修会
2019年10月19日(土)午後の部 14:00~17:00
※2019年 第1回主要5分野専門研修会 関東開催にて開催
座学および相互での練習
公認心理師および公認心理師を目指す者
ギャンブル障害はアルコールやその他の薬物依存症と異なり、薬物の 直接作用で嗜癖が生じるのではない。また、薬物は摂取する度に、多少なりとも、薬物の効果が得られるが、ギャンブルの場合は常に勝てるわけではない。
そこで、ギャンブル障害を扱うには、単純に「当たり」というギャンブルの結果だけでなく、確立操作、弁別刺激など、ギャンブルという行動の随伴性を考える必要がある。さらに、長期的なコントロールでは、行動コスト、遅延報酬割引、選好逆転など、行動経済学の概念を用いて個々のギャンブル行動を分析することも有効である。このような視点でギャンブルを捉えることで、「意志が弱い」などの根性論を排斥することが可能となり、このこと自体が患者の回復を促進するための重要な意味を持つようになる。
本研修では、ギャンブル障害への行動介入の基礎となる概念の解説をし、これらの概念を用いたギャンブル障害への介入について説明、練習をしたい。
こころのホスピタル町田/北里大学
慶應義塾大学大学院 社会学研究科にて実験的行動分析学を学び、心理学の修士課程を修了。その後、聖マリアンナ医科大学に編入学し平成10年に卒業。
医学部卒業後は、国立精神・神経センター武蔵病院 研修医、国立病院機構相模原病院 精神科医長、厚生労働省 精神・障害保健課 依存症対策専門官、北里大学医学部 精神科学診療講師などを経て、現在、こころのホスピタル町田に精神科医師として勤務。
【単著】
よくわかるギャンブル障害 本人のせいにしない回復・支援(星和書店)
【共著】
セルフ・コントロールの心理学:自己制御の基礎と教育・医療・矯正への応用(北大路書房)
公認心理師技法ガイド(文光堂)
実践アディクションアプローチ(金剛出版)
スポーツ精神医学(診断と治療者)
新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン(新興医学出版社)
など
日本精神神経学会、日本心理臨床学会、日本行動分析学会、日本ブリーフサイコセラピー学会 など
日本精神神経学会 専門医・指導医、公認心理師、臨床心理士 など
和漢医薬学会 学会奨励賞(2010年)
東日本催眠療法研究会 第22回研修会
日本ブリーフサイコセラピー学会 第24回熊本大会
認知・行動療法学会第43回大会
など