公認心理師の会

対面研修会

WS9 不登校はもっと予知できる・心のエネルギーはずっと効果的に蓄積できる

ワークショップ詳細

開催日時

2019年10月19日(土)午前の部 10:00~13:00
2019年 第1回主要5分野専門研修会 関東開催にて開催

研修方式

演習や実習を一部含む講義

想定する対象者

公認心理師・公認心理師の(2、3年以内の)受験予定者(大学院生含む)、学校の一般の教員、スクールカウンセラー、その他資格問わず、医療機関、福祉や司法領域、教育相談領域の実務に当たっておられる方

ワークショップ概要

 増加する小中学校から高校までの不登校とひきこもりについて、現場での支援につながるアイディアを情報提供します。不登校は、小1から中3まで増え続けます。「現在、元気な子の中で、1年後に不登校になっている子はだ~れ?」と予測を求められたら、いかなるデータを参照すべきでしょう。

 「自己有用感」など、「何とでも有意な相関が得られるので研究には好都合な潜在変数」で理解したつもりになっていないでしょうか。問題発生してから「後づけの理屈」「後づけの心理検査解釈」で、理解できたつもりになってはいないでしょうか。「発達障害を見いだすために不登校は防ぐべきではない」とのトンデモな意見が一部にあるそうですが、一般の学校に通う児童生徒に「障害の鑑別」を優先し医療の問題としたがる教師のホンネはどこにあるのでしょうか。

不登校の未然防止について家庭にはいかなる「愛情のカタチ」を提案すべきか、など。そして、長期化した不登校事例を前によく語られる「心のエネルギー」について、実は効果的な「ため方」があるのに、「待ち」の対応の提案だけでよいのか。これらを取り上げます。

講師紹介

神村 栄一

所属・役職

新潟大学 人文社会科学系 教授

1991.3、筑波大学大学院博士課程満期修了
早稲田大学人間科学部助手(1991.4~)
1994.3、博士(心理学)取得(筑波大学)
新潟大学人文学部助教授(1995.4~)、を経て、現在、新潟大学人文社会科学系 教授

主たる著書

「不登校・ひきこもりのための行動活性化」(金剛出版、2019)単著
「中1ギャップ:新潟から広まった教育の実践」(新潟日報事業社、2015)共著
「学校でフル活用する認知行動療法」(遠見書房、2014)単著
「認知行動療法」(放送大学教育振興会、2014)共著
「認知行動療法実践レッスン:エキスパートに学ぶ12の極意」(金剛出版、2014)共著
「レベルアップしたい実践家のための事例で学ぶ認知行動療法テクニックガイド」(北大路書房、2013)共著
「実践家のための認知行動療法テクニックガイド」(北大路書房、2005)共著

資格

臨床心理士・公認心理師・専門行動療法士

受賞歴など

日本行動療法学会(現、日本認知・行動療法学会)内山記念賞受賞(1992年9月)
日本カウンセリング学会奨励賞受賞(1993年10月)

ワークショップ講師歴

日本認知・行動療法学会主催:金沢セミナー「教育現場でフル活用する認知行動療法」(2019年2月)
日本認知・行動療法学会第44回大会(都内)「学校でフル活用する認知行動療法」(2018年10月)
日本認知・行動療法学会第43回大会(新潟)「学校でフル活用する認知行動療法」(2018年9)月
東京認知行動療法アカデミーWS「不登校に対する認知行動療法」(2017年7)月
日本認知・行動療法学会主催:仙台セミナー「不登校をふせぐ・明るくする・活発にするための認知行動療法:”不登校リスク”を意識した効果的な支援介入をめざして」(2016年11月)