対面研修会
2019年11月24日(日)午前の部10:00~13:00
※2019年 第1回主要5分野専門研修会 関西開催にて開催
講義
現在、司法・矯正領域の職場で勤務している(心理専門職以外の)公認心理師、あるいは、隣接領域で勤務しており司法・矯正領域との協働が必要である公認心理師
少年・成人を問わず、非行・犯罪を犯した者の再犯防止は、我が国の喫緊の課題である。このように重要で、かつ、取組みがいがあるのが矯正処遇であるが、対象者の特徴等によりそれを進めるには多様な困難さが伴う。このような状況で、担当者が意欲を持って処遇に取組み続けるには、自らの働きかけが依って立つ理論等が明確で、かつ、実践による効果を十分実感できると認識することが必要であり、本研修は係る認識を高める一助となるものと位置付けられる。
具体的には、少年院や刑務所での処遇の背景にある、少年鑑別所や刑務所の調査センターでのアセスメントについてその概要を説明し、かつ、それらをどう処遇に活用しているかを述べる。なお、アセスメントについては、投映法や作業検査が、司法・矯正領域で独自の発展を遂げていることについても触れたい。
甲子園大学心理学部
同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒業(1982年)
同志社大学大学院文学研究科博士課程前期終了(文学修士)(1984年)
同志社大学大学院文学研究科博士課程後期中退(1985年)
川越少年刑務所心理専門職(1985年),以降2019年3月まで、大阪少年鑑別所等8か所の少年鑑別所、大阪拘置所、大阪矯正管区、福岡矯正管区で主に心理専門職として勤務(国家公務員I種(心理))
【単著】
「性犯罪者処遇の新しい流れ-良い生活モデル(GLM)とは何か-」(2013年12月)矯正協会,刑政 【共著】
「Association for the treatment of Sexual Abusers(ATSA)大会に参加して」(2012年5月)矯正協会,刑政
「犯罪心理学事典」(2016年9月)丸善出版
「児童青年の発達と「性」の問題への理解と支援 自分らしく生きるために」(2019年7月)福村出版 【共著】
「性犯罪からの離脱-『良き人生モデルがひらく可能性』」(2014年7月)日本評論社
【単著】
「ブラインドアナリシスの可能性」(2012年11月)中京大学心理学研究科・心理学部紀要
「司法領域におけるTATの活用」(2019年3月)中京大学心理学研究科・心理学部紀要
【共著】
「マアレー版TAT図版の起源についての一考察-Morgan論文の翻訳に基づいて-」(1998年7月)追手門学院大学人間学部紀要
日本犯罪心理学会、日本心理臨床学会、包括システムによる日本ロールシャッハ学会、日本ロールシャッハ学会、日本更生保護学会、日本TAT研究会、日本臨床心理士会、公認心理師の会、日本公認心理師協会、Association for the Treatment of Sexual Abusers、日本犯罪心理学会地方区理事(2016年7月から2017年3月まで)
公認心理師,臨床心理士
「未来は開かれている-若手心理専門職等の育成」(2013年9月)日本犯罪心理学会
「司法矯正領域における集団認知行動療法」(2014年9月)日本犯罪心理学会
「性非行・性犯罪加害者処遇に犯罪心理学はいかに寄与するか」(2015年9月)日本犯罪心理学会
「指導者ケアについて改めて考える」(2018年12月)日本犯罪心理学会