Web研修会
2020年10月4日(日)13:00~16:00
2020年10月10日(土)~2021年3月7日(日)
2021年2月28日(日)
※2020年度 Web研修会にて開催
2020年10月4日(日)13:00~16:00
2020年10月10日(土)~2021年3月7日(日)
2021年2月28日(日)
※2020年度 Web研修会にて開催
講義と演習
どなたでも
2010年以降、発達支援プログラムの効果に関するエビデンスが着々と蓄積されてきた。例えば、支援の場として日常環境を設定し、行動科学と発達科学の最先端の知見を融合した「日常環境発達行動支援法(Naturalistic Developmental Behavioral Intervention: NDBI)」の効果などが実証されている。また、発達障害支援に関しても、「限局性学習症」「自閉スペクトラム症」「注意欠如・多動症」への発達支援・教育支援プログラムの効果が示されている。本ワークショップでは、「エビデンスに基づいた実践(evidence-based practice)」を実現する上で必要な、先端的な発達支援方法、各発達障害に対応した支援プログラムを概観する。また、子どもたちひとりひとりに効果的な発達支援を提供するためには、「環境と個人との相互作用」に焦点を当て、支援方法を適合化する必要がある。この点から、支援プログラムを、発達支援・教育支援の「文脈(context)」に適合させ、実践現場で活用するための技法とアセスメント方法を紹介する。スタッフ支援、ペアレントトレーニング、遠隔地支援(telehealth)、認知行動療法との融合、発達移行期に焦点をあてた包括的支援、行動問題の機能分析、ポジティブ行動支援などの実践と事例を具体的に提示しながら、ワークショップを進める。
慶應義塾大学 文学部 教授
明星大学 人文学部・助教授(1995年-1998年)
筑波大学 心身障害学系 助教授(1999年-2001年)
慶應義塾大学 文学部 助教授(2001年-2003年)
University of California, San Diego (UCSD) Visiting Scholar(2007年-2008年)
慶應義塾大学 文学部 教授(2003年 現在)
山本淳一(2019).ことばの獲得 臨床言語学の可能性 (pp.23-24)晃洋書房
Yamamoto, J., & Matsuzaki, A. (2016). Effectiveness of a nursery school teacher
training program in providing interventions and supports for children with
developmental disorders. In Japanese Society of Developmental Psychology
(Eds.), Frontiers in Developmental Psychology Research (pp.189-207). Tokyo:
Hitsuji Shobo 山本淳一・武藤崇・鎌倉やよい(編著)(2015). ケースで学ぶ 行動分析学による問題解決 金剛出版
山本淳一・澁谷尚樹 (2009). エビデンスにもとづいた発達障害支援 行動分析学研究, 23, 46-70.
山本淳一・池田聡子(2007).できる!をのばす学習と行動の支援 日本標準
その他は、以下を参照してください。 http://www.flet.keio.ac.jp/~yamamotj/
日本心理学会 国際委員、行動リハビリテーション研究会 顧問、NPO法人ADDS 共同研究 など
公認心理師、臨床心理士、臨床発達心理士
日本行動療法学会 内山記念賞受賞 発達障害児における文章理解の指導一情緒状態の『原因』を推論する行動の獲得 受賞者: 奥田健次・井上雅彦・山本淳一(1999年)
日本特殊教育学会 第31回研究奨励賞 就学前の発達障害児に対する「授業参加」支援プログラムの開発と評価 受賞者: 石川菜津美・石塚祐香・山本淳一(2019年)
など
北海道から沖縄までの25都道府県、東京都の14区市でワークショップを実施してきた。
公認心理師が、効果的な発達支援・教育支援を実現するためには、支援スキルの獲得と同時に、PDCAを常にまわし続ける包括的で柔軟な私たち自身の行動が必要である。支援プロトコルを適用するだけでなく、運動・知覚・コミュニケーション・言語・認知・社会性の発達法則、行動と学習の法則など、心理学の成果をフル活用し、子どもの行動レパートリーと環境条件に合わせて、技法を的確に統合しながら実践を進めることが大切であると考える。