Web研修会
2020年9月26日(土)13:00~16:00
2020年10月1日(木)~2020年3月7日(日)
2021年2月28日(日)
※2020年度 Web研修会にて開催
講義と演習
公認心理師、知的障害に関わる職種で心理的支援に興味のある方
知的障害のある人のメンタルヘルス不調の有病率は約20%で、一般の人に比べて高い割合で起きています。また、知的障害のある子どものメンタルヘルス不調の発症は、知的障害のない子どもに比べて4倍も高い状況にあります。従来では知的障害のある人へのカウンセリングや心理療法は適切でないと考えられることもありましたが、近年ではイギリス、オーストラリア、アメリカを中心に知的障害のある人への心理的支援(カウンセリング、認知行動療法、力動的心理療法など)が広まってきています。しかし、国内で知的障害のある人のメンタルヘルス不調や心理的支援に関する研修を心理師が受ける機会はほとんどない状態です。そこで本ワークショップでは、知的障害のある人のメンタルヘルスの理解を深め、事例をもとに心理的支援を検討する機会を提供します。ワークショップでは、知的障害のある人のメンタルヘルス、アセスメント、心理的支援の実際について扱います。
信州大学 教育学部・助教
就実大学教育学部 講師(2011)
信州大学教育学部 助教(2017)
博士(障害科学・筑波大学)(2019)
シリーズ心理学と仕事15 障害者心理学(2017 北大路書房)
第1回公認心理師国家試験 要点解説と必修用語(2019 文光堂)
一般社団法人日本行動分析学会(監事)、一般社団法人日本行動分析学会(編集委員)
公認心理師、臨床心理士、学校心理士
就実大学 准教授
筑波大学大学院人間総合科学研究科にて博士号取得後、2011年より現職。心理査定や感情に関する基礎的な研究を行いつつ、うつや慢性痛に対する心理療法の臨床研究にも参加している。主として医療保健の領域で臨床実践を行い、特に統合失調症等の慢性疾患を持つ人の援助に従事してきた。
『嫌悪とその関連障害』北大路書房
『動機づけと情動』培風館
『慢性疾患の認知行動療法』診断と治療社
日本感情心理学会理事、日本感情心理学会第28回大会大会長
公認心理師、臨床心理士
日本感情心理学会第26回大会優秀発表賞 など
慢性痛に対する認知行動療法のワークショップを多数。
知的障害のある方々は、メンタルヘルス上のニーズを持ちやすい一方で、我々が行う心理的支援の対象からこぼれてしまいがちです。しかし、適切な機会さえあれば、そのニーズに見合う支援を提供できる可能性は十分にあると考えています。是非この機会に、その可能性を一緒に考えていきましょう。