公認心理師の会

Web研修会

WS5 司法・犯罪・嗜癖部会ワークショップ「精神鑑定に求められる公認心理師の役割」

ワークショップ詳細

開催日時

ライブ配信(A方式)

2020年11月8日(日)13時~16時

録画配信(B方式)

2020年11月13日(金)~2021年2月13日(土)

参加募集〆切

2021年2月3日(水)
2020年度 Web研修会にて開催

研修方式

講義、演習、スモールグループでのディスカッション

想定する対象者

精神鑑定にたずさわる(予定)の心理職従事者および大学院生、公認心理師ないしそれに匹敵する学識経験を有する者であって、精神鑑定に興味を持っている者。

ワークショップ概要

 法律家や裁判員が法律判断をする際に、必要な知識や経験が足りないことがある。これを補う目的で行われるのが鑑定であり、精神医学的な専門分野の知識と経験が必要で精神科医にその補充を求める場合を特に精神鑑定という。

 精神鑑定では鑑定人である精神科医により依頼を受け、心理学の専門家が助手としてかかわることが少なくない。公認心理師制度の開始により、精神鑑定における心理学の専門家に求められる役割と責任はますます大きくなることが予想される。

 しかし、心理学の専門課程において精神鑑定に関する教育がなされることは想定されていないばかりか、心理学の専門家向けの講習・研修の機会も希少である。

 本ワークショップでは、精神科医と公認心理師の2名の講師による講義や演習を通して、精神鑑定の目的や方法等を解説するとともに、心理検査バッテリーを組む際のポイントについて学ぶ。また、心理検査以外に鑑定人が心理学の専門家に求める事項について整理を行う。

講師紹介

西中 宏吏

所属・役職

千葉大学社会精神保健教育研究センター・特任研究員

略歴

中央大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了、修士(心理学)(2009年)
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部 研究員(2009-2012年)
千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻博士後期課程修了、博士(医学)(2016年)
日本学術振興会特別研究員(2016-2017年)
千葉大学社会精神保健教育研究センター 特任研究員(2017-現在)

著書

子どもの攻撃性と破壊的行動障害(中山書店)
専門医のための精神科リュミエール第21巻−前頭葉でわかる精神疾患の臨床−(中山書店)
認知心理学の冒険(ナカニシヤ出版)

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本司法精神医学会、日本犯罪心理学会、日本犯罪学会

資格

公認心理師

受賞歴など

日本犯罪学会学術奨励賞(2013年)

椎名 明大

所属・役職

千葉大学社会精神保健教育研究センター 治療・社会復帰支援研究部門 特任准教授

略歴

2000年千葉大学医学部卒。木更津病院精神科、厚生労働省精神保健福祉課、キングスカレッジロンドン精神医学研究所等を経て、2016年4月より現職。医師、公認心理師。

著書

民事法研究会「だれでもわかる精神医学用語集 -裁判員制度のために-」

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本司法精神医学会評議員、千葉労災医員、千葉県精神医療審査会委員

資格

医師、医学博士、精神保健指定医、精神保健判定医、公認心理師、産業医、一般病院連携精神医学専門医・指導医

受賞歴など

2004年7月「臨床精神薬理」編集部 最優秀論文賞 向精神薬のスイッチング&減量・単剤化

おもなワークショップ担当歴

SAPROFワークショップ「司法精神保健におけるリスクアセスメント」

公認心理師の方へ一言

主に刑事責任能力に関する精神鑑定について標準的な技法を習得していただきます。