公認心理師の会

Web研修会

WS7 産業・労働・地域保健部会ワークショップ「発達障がいの就労支援に認知行動療法を活かすには?」

ワークショップ詳細

開催日時

ライブ配信(A方式)

2020年11月29日(日)13時~16時

録画配信(B方式)

2020年12月3日(木)~2021年3月3日(水)

参加募集〆切

2021年2月23日(火)
2020年度 Web研修会にて開催

想定する対象者

特に想定する対象者はいませんが、認知行動療法を専門としない方でも理解できるようにご説明する予定です。

ワークショップ概要

本ワークショップでは精神科病院やクリニックに勤務する心理士を念頭に置き、主に事例を通じて発達障がいの就労支援に認知行動療法を活用する際のコツについて学んでいきます。
 大人の発達障がいの就労支援には、①就労移行支援などの福祉サービスを利用しているケース、②福祉サービスを利用していないケースがあります。また、②ひきこもりに近いような「動きたくても動けない」ケースもあります。本ワークショップでは上記の3つのケースを中心にお話します。  特に発達障がいの方々は「目に見えない事を理解することや実感すること」が苦手です。これは就労支援では環境や状況の理解の苦手さ、セルフモニタリング能力の低下、自分にとって・職場にとっての強化子を把握することの苦手さに繋がります。このような点を認知行動療法の中でのどのようにサポートしながら面接を進めるのかについてお話いたします。

講師紹介

金澤 潤一郞

所属・役職

北海道医療大学心理科学部 准教授
ときわこども発達センター 非常勤心理士

略歴

日本学術振興会特別研究員(平成21年4月~平成23年3月)
苫小牧駒澤大学国際文化学科・国際コミュニケーション学科 非常勤講師(臨床心理学;平成23年4月~平成24年3月)
ときわこども発達センター 非常勤心理士(平成23年4月~現在に至る)
北海道医療大学心理科学部 助教(平成24年4月~平成26年6月)
北海道医療大学心理科学部 講師(平成26年7月~平成29年3月)
北海道医療大学心理科学部 准教授(平成29年4月~現在に至る)

著書

『成人期ADHD診療ガイドブック』 分担執筆, 「ADHDに対する精神療法の考え方」じほう 2013年
『大人のADHD臨床』分担執筆, 「大人のADHDの心理療法・行動療法」金子書房 2016年
『こころの科学196号 特別企画 臨床家のほめる技術』分担執筆, 「臨床現場での「ほめる」:行動療法を活かした臨床の現場から」日本評論社 2017年
『アスリートのメンタルは強いのか? 』分担執筆, 「発達障がい~接し方のコツと知識」晶文社 2020年
『テレワークで困ったときに読む本 設計・運用・メンタルヘルス対策』分担執筆, 「大人の発達障害とテレワーク」 中央経済社 2020年
など

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本認知・行動療法学会 国際交流委員(委員)
日本ストレスマネジメント学会 研修委員(委員)
当別町こども子育て会議(会長)

資格

公認心理師、臨床心理士

おもなワークショップ担当歴

日本カウンセリング学会第52回大会(2019年)「大人の発達障がいの理解と支援のコツ」
日本認知・行動療法学会第45回大会(2019年)「成人期のADHDの認知行動療法:「ケースが乗る」ために必要なことは?」
日本認知・行動療法学会第46回大会(2020年)「成人の神経発達症の就労支援にCBTを活かすには?」

公認心理師の方へ一言

大人の発達障がいの方々の主訴は様々ですが、就労については、ご本人はもちろん、主治医、職場の上司や同僚、ご家族など多くの方々からカウンセリングに期待を寄せられる領域ではないでしょうか。本講座では就労支援に焦点化して、大人の発達障がいへの認知行動療法を用いた支援について、皆様と一緒に考えていきたいと思います。