公認心理師の会

Web研修会

WS1 福祉・障害部会ワークショップ「応用行動分析学や認知行動療法を活かした精神障害・発達障害のある方への就労支援」~

ワークショップ詳細

ライブ配信(A方式)

2021年5月23日(日)13:00~16:00

録画配信(B方式)

2021年5月27日(木)~8月27日(金)

参加募集〆切

2021年8月17日(火)
2021年度 Web研修会にて開催

想定する対象者

就労支援に興味のある方に向けて、職業リハビリテーションや認知行動療法を専門としない方でも理解できるようにご説明する予定です。

ワークショップ概要

 本ワークショップでは、主に精神障害や発達障害のある方の事例を取り上げながら、障害のある方の就労支援における応用行動分析学や認知行動療法を活用について学んでいきます。

 就労支援サービスには、障害者総合支援法に基づく就労移行支援事業などのほか、障害者職業センターによる職業リハビリテーション、障害者就業・生活支援センターによる就労と生活の一体的な支援がありますが、いずれにおいても精神障害や発達障害のある方の利用が増えています。その中には、これまで様々な困難を経験される中で、うつや不安等の気分の問題に加え、PTSD、自傷行為、物質関連障害、強迫症、睡眠障害、心理的疼痛、コミュニケーションや人間関係に関する問題など生活における様々な困りごとを抱える方々がいらっしゃいます。そのため、就労を支援するだけではなく、職業生活全体における健康をケアする支援が求められています。このような方々に対して、就労支援でいかにして応用行動分析学や認知行動療法を活かしてサポートしているかお話しいたします。

講師紹介

陶 貴行

所属・役職

株式会社LITALICO クオリティマネジメント室 チーフリサーチャー

略歴

大阪府生まれ。
兵庫教育大学大学院学校教育研究科人間発達教育専攻臨床心理学コース修士課程修了。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構地域障害者職業センターにて、障害者職業カウンセラー業務に従事。
とよなか障害者就業・生活支援センターにて、就労支援ワーカー業務に従事。
株式会社LITALICOにて、サービス管理責任者、ヒューマンリソースグループ、クオリティマネジメント室などの部署で、就労支援の実践、人材育成、サービスの開発、支援システムの開発、研究業務等に従事。

著書

斎藤環・松本俊彦・井原裕(監修)(2018)こころの科学HUMAN MIND SPECIAL ISSUE 2018 メンタル系サバイバルシリーズ ケアとしての就労支援 日本評論社 分担執筆
野口晃菜・陶貴行(編著)(2020).発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する~コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス 中央法規
陶貴行・服部一史 (2020). 頑張ってもうまくいかない ひょっとして発達障害?と思ったら読む 無理しない働き方 日本能率協会マネジメントセンター

公的活動・学会活動・社会的活動など

所属学会:日本認知・行動療法学会、日本行動分析学会、日本職業リハビリテーション学会、日本精神障害者リハビリテーション学会

資格

公認心理師、臨床心理士、元・障害者職業カウンセラー

公認心理師の方へ一言

障害のある方の就労支援サービスは様々な方が利用されています。また、就労支援を行う実践家もまた様々なキャリアを持つ方々がいらっしゃいます。いろんな価値観に触れられる良さもありながら、現場では実践が先行していて、エビデンスに基づく介入にはまだまだ課題があります。しかし、個人と環境の相互作用の結果生じた、様々な「働く」行動を扱いますので、応用行動分析学や認知行動療法のエビデンスが活かせます。この機会に公認心理師の方々に、就労支援に興味を持っていただければ幸いです。