Web研修会
2021年10月24日(日)13:00~16:00
2021年10月28日(木)~2022年1月28日(金)
2022年1月18日(火)
※2021年度 Web研修会にて開催
臨床実践をされている公認心理師
本ワークショップでは,エビデンスを臨床実践に活かす方法と臨床実践に活かすことができるエビデンスを創る方法について扱う。臨床実践を行う際に,これまで蓄積されてきたエビデンスを活用して,根拠のある実践を行うことが有効な実践につながり,ひいては倫理的な実践にもなる。そこで,本ワークショップの前半では,過去のエビデンスを実践に活用できるようになるためにシステマティックレビューの読み方と活用方法について説明する。また,過去のエビデンスの利用だけでなく,新たなエビデンスを創ることを通して,未来の臨床実践をより良いものにすることも可能になる。そこで,本ワークショップの後半では,新たにエビデンスを創るための研究を実施する上で必要となる研究疑問の立て方,研究デザインの設定方法,研究倫理,研究報告の方法について説明する。
専修大学人間科学部心理学科・教授
関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程
早稲田大学人間科学学術院 助手(2011年~2013年)
専修大学人間科学部心理学科 講師 (2013年~2015年)
同 准教授 (2015年~2021年)
同 教授 (2021年~現在に至る)
『公認心理師のための「心理査定」講義』(分担執筆)北大路書房 2021年
『公認心理師の基礎と実践9:感情・人格心理学』(分担執筆)遠見書房 2020年
『計算論的精神医学: 情報処理過程から読み解く精神障害』(共著)勁草書房 2019年
『公認心理師技法ガイド:臨床の場で役立つ実践のすべて』(分担執筆)文光堂 2019年
『公認心理師養成のための保健・医療系実習ガイドブック』(分担執筆)北大路書房 2018年
その他は,以下を参照ください。
https://kunisatolab.github.io/main/book.html
日本認知・行動療法学会 編集委員会 副編集委員長
日本心理学会 機関誌等編集委員会 委員
公認心理師の会 理事
その他は,以下を参照ください。
https://kunisatolab.github.io/main/yoshihiko-kunisato.html
公認心理師・臨床心理士
日本パーソナリティ心理学会 優秀大会発表賞(2010年)
日本認知・行動療法学会第46回大会(2020年)「臨床研究の方法論と倫理(臨床実践における倫理を含む)」
臨床心理フロンティア研修会(2015年)「心理職のための神経科学(脳科学)入門」
学校で子どもの問題行動への支援を行う場合,個別に対応するということだけで公認心理師は,科学者-実践家モデルを体現し,エビデンスに基づいた臨床実践が求められると思います。ただ,日々の臨床実践の中でエビデンスに基づいた実践をするというのはどういうことか,さらにエビデンスを作るにはどうすれば良いのか分かりにくい部分もあるようにも感じています。公認心理師として,エビデンスを活用し,エビデンスを作っていくためにどうすれば良いのか一緒に模索していけたらと思います。
福島県立医科大学医学部・助教
統計数理研究所リスク解析戦略研究センター 特任助教(2014年~2016年)
福島県立医科大学医学部健康リスクコミュニケーション学講座 助教 (2016年~現在に至る)
『公認心理師の基礎と実践9:感情・人格心理学』(分担執筆)遠見書房 2020年
『遠隔心理支援スキルガイド:どこへでもつながる援助』(共著)誠信書房 2020年
『ウェルビーイング療法:治療マニュアルと事例に合わせた使い方』(監訳)星和書店 2020年
その他は,以下を参照ください。
https://researchmap.jp/ytake2
日本認知療法・認知行動療法学会 編集委員
日本認知・行動療法学会 編集委員会 委員
日本認知・行動療法学会 企画委員会 委員
日本認知・行動療法学会 広報委員会 委員
日本心理学会 代議員
公認心理師・臨床心理士
第9回不安症学会学術大会 若手優秀演題賞
第77回日本公衆衛生学会総会 最優秀口演賞
日本認知・行動療法学会第46回大会(2020年)「医療コミュニケーション」
日本認知・行動療法学会第46回大会(2020年)「効果量を使いこなす:. 事例研究から無作為化比較試験までRによる実装と解釈のコツ」
日本認知・行動療法学会第45回大会(2019年)「実践に活きる患者報告式アウトカム尺度の選び方・作り方」
日本自律訓練学会第42回大会学会認定ワークショップ(2019年)「介入研究におけるポイントおよび近年の動向」
日本パーソナリティ心理学会28回大会 講習会 (2019)「しなやかな因子分析モデル:非正規データを扱うTips」
「エビデンスに基づく実践」は、クライエントや患者の安全を守る枠組みであるとともに、われわれ心理職をも守る職業倫理として公認心理師が備えるべき必須の態度だと私は思っています。残念ながらエビデンスに基づく実践を謳う指導的な立場にある方であってもエビデンスを誤って活用する場合が少なくありません。エビデンスを押し付けてかえってクライエントや患者に不利益を生じさせたりすることは避けなけなければいけません。本研修が受講者の皆様にとって、エビデンスを臨床に有効に活用するための足掛かりとなれば幸いです。