公認心理師の会

Web研修会

WS1 今日から活かせる依存症への心理学的支援法~物質使用障害へのアプローチ~

ワークショップ詳細

開催日時

ライブ配信(A方式)

2022年5月28日(土)13:00~16:00

参加募集〆切

2022年5月24日(火)24時

録画配信(B方式)

2022年6月11日(土)~9月10日(土)

参加募集〆切

2022年6月11日(土)~2022年8月31日(水)
2022年度 Web研修会にて開催

ワークショップ概要

 公認心理師の会では、依存症への有効な支援法に必要となるコンピテンスリストを作成しました。現在、様々な治療機関において認知行動療法等の理論と手法を用いたワークブックが作成され、多くの臨床現場にて依存症の支援が行われています。その一方で、この普及に伴い、理論的な基本要素を学ぶ機会がないままに依存症の支援を任せられたという経験をされた方が少なくないかと思います。そのような場合に、止むを得ず、見よう見まねで自信を持てないままになんとか支援を行っている方が意外に多いのかもしれません。依存症への有効な支援を行うためには、理論的な基本的要素を踏まえた適切な実施方法を学ぶことが大切です。
 本ワークショップでは、コンピテンスリストを基に依存症への有効な支援法について分かりやすく解説します。また、A方式では演習を交えながら依存症への支援方法のコツを掴んでいただきます。

想定する対象者

 依存症支援の経験はあるが、心理学的支援法の理論的背景や実践のコツをもう少し学びたい方、依存症支援はこれからという方。公認心理師だけでなく、社会福祉士、医師、看護師、作業療法士など。

講師紹介

嶋田 洋徳

所属・役職

早稲田大学人間科学学術院・教授

略歴

専門は、認知行動療法、健康心理学。保健医療分野、福祉分野、教育分野、司法・犯罪分野、産業・労働分野を横断して、さまざまな問題行動に対し認知行動療法に基づく心理支援や研究、教育を行う。

著書

『認知行動療法事典』(丸善出版,2019)(編著者)『集団認知行動療法の理論と実践』(金子書房,2018)(監訳者)『60のケースから学ぶ認知行動療法』(北大路書房,2012)(編著) 等

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本認知・行動療法学会理事長、および日本ストレスマネジメント学会理事長 等

資格

公認心理師、臨床心理士、認知行動療法師、認知行動療法スーパーバイザー

受賞歴など

日本行動療法学会学会賞、日本健康心理学会学会賞、日本行動医学会学会賞 等

おもなワークショップ担当歴

日本認知・行動療法学会 認知行動療法の理論と発展 日本認知・行動療法学会 司法・犯罪分野における触法者に対する認知行動療法 等

公認心理師の方へ一言

基礎から一緒に学んでいきましょう。

野村 和孝

所属・役職

北里大学医療衛生学部・准教授

略歴

専門は、臨床心理学、司法・犯罪心理学、認知行動療法。心理職(公認心理師、臨床心理士など)として、刑務所や依存症外来を有するクリニックにてさまざまな依存症の問題を有する方の心理学的支援に従事するなど、依存症を中心に問題行動に対する認知行動療法に基づく心理支援や研究、教育を行う。

著書

『使う使える臨床心理学』(弘文堂,2020)(分担執筆者)『公認心理師の基本を学ぶテキスト 司法・犯罪心理学』(ミネルヴァ書房,2020)(分担執筆者) 『集団認知行動療法の理論と実践』(金子書房,2018)(監訳者) 等

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本認知・行動療法学会 代議員、日本犯罪心理学会 地方区理事(関東地区) 等

資格

公認心理師、臨床心理士、認知行動療法師、認知行動療法スーパーバイザー

受賞歴など

日本ストレスマネジメント学会第1回奨励研究賞 等

おもなワークショップ担当歴

日本・認知行動療法学会 司法・犯罪分野における触法者に対する認知行動療法 等

公認心理師の方へ一言

これまでを大切にしながらお互いに前を向くための支援に一緒に取り組んでいきましょう!

村瀬 華子

所属・役職

北里大学医療衛生学部・教授

略歴

アディクションの支援と研究を専門とする。アメリカ合衆国にて臨床心理学博士号を取得後、インディアナ大学ノースウェスト校心理学部にて教鞭をとる。2017年に帰国後、厚生労働省事業である依存症対策全国センターの運営に携わる傍ら、国立病院機構久里浜医療センターにて心理士としてアルコール使用障害のための集団認知行動療法を担当。2020年から現職。

著書

「認知行動療法事典 」日本認知・行動療法学会 (担当:共著, 範囲:「アディクション(依存症)」)丸善出版 

「だらしない夫じゃなくて依存症でした」 (著者)三森 みさ(監修)村瀬 華子 ほか. 時事通信出版局,時事通信社 (発売) 2020年3月

公的活動・学会活動・社会的活動など

厚生労働省 依存症の理解を深めるための普及啓発委員会 委員 公認心理師の会 司法・犯罪・嗜癖部会 委員

資格

公認心理師、米国臨床心理士、米国認定アートセラピスト

おもなワークショップ担当歴

依存症治療指導者・依存症相談対応指導者・地域生活支援指導者養成研修(厚生労働省事業) 2018年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会ワークショップ「アディクションへの認知行動療法の極め方:理論に基づく実践」

公認心理師の方へ一言

日常の心理臨床においてアルコールや薬物使用の問題を持つクライエントに出会うことは少なくないと思います。そのような時に活用できる基本的な要素を意識しつつ、普段から依存症支援に携わっている方にとっても有益なワークショップとなるように、理論と実践をバランスよく含んだ内容にしたいと思います。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。