Web研修会
2023年3月5日(日)9:30~12:30
3月2日
2023年3月19日(日)~2023年6月19日(月)
6月9日
※2022年度 Web研修会にて開催
講師 榎本 拓哉(徳島大学)
石塚 祐香(作新学院大学) 就学準備段階から学齢期のSST
発達障害のある幼児・児童の対人・集団行動ルールを中心としたSSTの実際について、私達がこれまで実施してきたプログラムをご紹介いたします。一人ひとりの子どもたちのアセスメントを含んだ小集団支援(教育相談での支援・特別支援学級での支援)・個別支援 (家庭との連携支援) について、その具体的な内容や客観的な評価の結果をお伝えいたします。また、リアルタイムでご参加いただく方には実際の映像をお見せしながら解説いたします。
榎本 拓哉(徳島大学)
司会 戸ヶ﨑泰子 宮崎大学
ソーシャルスキルトレーニング(SST)は,学校教育や発達臨床の現場に深く浸透している支援技法の一つであり,現在では,幼児期から児童期・青年期までの様々な年齢層・発達段階を対象として実践されています。また,学級経営,生徒指導,教育相談,特別支援教育などの多様な課題対応の視点に基づいた活用がなされてもいます。そこで,今日の学校・教育領域におけるSSTの取り組みを網羅的に理解し,幼児・児童・生徒の良好な人間関係を築き,QOLを高めることを目的としたSSTの「目標とする行動(スキル)とは何か」,「どのような実施形態での展開が可能か」といった2点を踏まえつつ,発達段階を横断したSSTのより良い運用方法や設定を,参加者と共に協議・検討したい。
幼稚園・保育所・小学校・中学校の先生方,スクールカウンセラー,教育センター等の相談員など教育・特別支援教育領域での業務に携わる方々
徳島大学大学院社会産業理工学研究部・准教授
明星大学大学院人文学研究科 博士後期課程 修了 博士(心理学)
明星大学教育学部非常勤講師,慶應義塾大学先導研究センター研究員,東海学院大学人間関係学部心理学科 専任講師を経て令和4年4月より徳島大学大学院社会産業理工学研究部 臨床心理学専攻に着任。
知的障害のある人への心理支援(分担執筆)
公認心理師・臨床心理士のための発達障害論:インクルージョンを基盤とした理解と支援(分担執筆)
徳島市子ども・子育て会議児童福祉部会 部会長
一般社団法人 公認心理師の会 教育・特別支援部会 委員
公認心理師,臨床心理士
立教大学教育活動特別賞
埼玉県保育士等キャリアアップ研修:『障害児保育』担当(平成30年〜現在)
作新学院大学 人間文化学部 発達教育学科 講師
2014年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC1) (慶應義塾大学) (2017年3月まで)
2017年3月 慶應義塾大学大学院 社会学研究科 心理学専攻 博士課程単位取得退学
2017年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD) (筑波大学 人間系) (2018年10月まで)
2017年11月 博士(心理学)(慶應義塾大学)取得
2018年11月 筑波大学 人間系 障害科学域 特任助教(2022年3月まで)
2022年4月 現職
石塚祐香:「自閉スペクトラム障害(症)のある幼児児童生徒の生活上の困難にはどのようなものがあるの?」,米田宏樹・川合紀宗編 『新・教職課程演習 第6巻』,協同出版,113〜115頁,2022年.
Ishikawa, N., Ishizuka, Y., Kano, Y., Iida, J., & Yamamoto, J. I. Exploring
factors of successful transition to elementary school among children with autismspectrum disorder in Japan: a focus group study. International Journal of Developmental Disabilities, 1-10, 2022.
宇留野哲,青木康彦,石塚祐香,藤本夏美,野呂文行:「自閉スペクトラム症児を対象としたオノマトペを用いた関わりの検討」,特殊教育学研究,59巻, 4号, 257〜267頁, 2022年.
石塚祐香,石川菜津美,山本淳一:「幼児期の自閉スペクトラム症児の行動問題に対するビデオフィードバック・パッケージの効果」,LD研究,第30巻,138〜151頁, 2021年.
石塚祐香, 山本淳一:「自閉スペクトラム症児の音声言語に対する随伴模倣を用いた介入の効果-遊び場面における発声・発話機会設定の有無に関する検討-.」,行動分析学研究,第36巻1号, 第36巻1号, 46〜57頁, 2021年.
野田航,石塚祐香,石川菜津美,宮崎優,山本淳一:「発達障害のある児童の漢字の読みに対する刺激ペアリング手続きを用いた遠隔地学習支援の効果」,認知行動療法研究,第47巻, 1〜13頁,2021年.
Ishizuka Y., and Yamamoto J., The effect of contingent imitation intervention on children with autism spectrum disorder and co-occurring intellectual disabilities. Research in Autism Spectrum Disorder, Vol. 85, pp.1-18, 2021.
石塚祐香・石川菜津美・山本淳一・野呂文行:「自閉症・情緒障害特別支援学級の自立活動におけるビデオモデリングを用いたソーシャルスキル指導の効果と社会的妥当性の検討」,障害科学研究,第45巻,211〜226頁,2021年.
石塚祐香,石川菜津美,山本淳一,野呂文行: 就学前の自閉スペクトラム症児における対人・集団行動ルールの獲得支援―保護者によるビデオ教材を用いた就学移行支援の効果-.障害科学研究, 第45巻, 255〜268頁, 2021年.
石塚祐香:「言語発達障害のマネージメント」,Journal of Otolaryngology, Head and Neck Surgery, 第37巻6号, 619〜622頁, 2021年.
Ishizuka, Y. and Yamamoto, J., The effects of adult contingent responsiveness on increasing conversational responses through picture book reading setting in children with autism spectrum disorder. Social Sciences, Education and Humanities, Vol. 4, pp. 206-213, 2020.
・日本特殊教育学会 総務幹事 (2020年6月〜)
・特定非営利活動法人ADDS 障害児相談支援事業 スーパーバイザー (2021 年4月〜現在にいたる)
臨床発達心理士、保育士、公認心理師
2022年10月 日本認知・行動療法学会 内山記念賞(共同研究)
2022年3月 障害科学学会2021年度 優秀論文賞
2020年3月 障害科学学会2019年度 研究奨励賞
2019年9月 第31回日本特殊教育学会 研究奨励賞 (共同研究)
2017年5月 第43回国際行動分析学会 (ABAI) 年次大会 Society for the
Advancement of Behavior Analysis Student Presenter Grant 受賞
2014年5月 第40回国際行動分析学会 (ABAI) 年次大会 Society for the Advancement of Behavior Analysis Student Presenter Grant 受賞
・NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク 宇都宮市創造都市研究センターまちなか大学 講師 (2022年10月)
・EDS-NETWORK 「エビデンスに基づく発達支援スキルアップ講座」講師 (オンライン講座, 2022年8月〜現在にいたる)
・江戸川区発達相談・支援センター 公開シンポジウム 「“好き”をのばし”つよみ”を活かす発達支援」講師 (2022年6月25日)
多様な発達段階のお子さんたち一人ひとりに合わせたアセスメントと支援について、皆様と一緒に学び、考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。