公認心理師の会

Web研修会

WS5 保育所・幼稚園から小学校への移行支援と多職種連携

ワークショップ詳細

開催日時

ライブ配信

2022年10月16日(日)9:00~12:00

録画配信

2022年10月30日(日)~1月30日(月)

参加募集〆切

2022年1月20日
2022年度 Web研修会にて開催

第1部 講演:移行支援の体制整備や支援の進め方

講師 大石幸二 (立教大学) 
第1部 参加費:会員 2,000円 非会員 3,000円

第2部 保幼小連携や移行支援の実際の紹介

報告1:移行支援に関する幼稚園の現状 
    講師 太田 研 (山梨県立大学)
報告2:移行支援に関する小学校の現状
    講師 奥谷 亨 (倶知安町立倶知安小学校ことばとまなびの教室)
報告3:児童発達支援・巡回相談の実際
    講師 石山 裕峰(保育所等訪問支援事業 はもれび)
報告4:移行支援を支える人材育成の試み
    講師 戸ヶ崎泰子 (宮崎大学)
第2部 参加費:会員 2,000円 非会員 3,000円

ワークショップ概要

教育現場においては、保育所・幼稚園・小学校間の連携に関する必要性の認識が高まっています。特に、特別な教育的支援のニーズのある幼児は、新しい環境への適応に時間を要するため、移行に向けた詳細な情報交流や入念な受入準備が求められます。加えて、教育関係者同士の連携だけでなく、医療や福祉等の関係機関や保護者など、子どもを取り巻く人々との綿密な連携構築が移行支援の重要な鍵となります。

 本研修会では、実際に保幼小連携や移行支援に取り組む様々な立場の方々にご登壇いただき、多様な取組の実際や成果・効果を紹介いただくとともに、公認心理師は、保幼小連携や移行支援の充実に向けてどのような知識・技量を備えておくべきかについて考えていきます。  

 なお、本研修会は、基本的事項をおさえておくための講義(第一部)と保幼小連携や移行支援の実際の紹介(第二部)という構成になっています。

講師紹介

大石 幸二

所属・役職

立教大学現代心理学部心理学科・教授

略歴

1991年3月 東京学芸大学教育学部特殊教育科卒業
1993年3月 東京学芸大学大学院教育学研究科(障害児発達学講座)修士課程修了
1996年3月 筑波大学大学院心身障害学研究科(行動・情緒障害学)博士課程単位取得満期退学
(1993年3月31日;修士「教育学」)

職歴

1996年4月 筑波大学研究協力部研究協力課(心身障害学系)文部技官
1998年4月 筑波大学心身障害学系文部教官・助手
1999年4月 明星大学人文学部心理・教育学科(心理学専修)専任講師
2002年4月 明星大学人文学部心理・教育学科(心理学専修)助教授
2006年4月 立教大学現代心理学部心理学科准教授
2009年4月 立教大学現代心理学部心理学科教授(-現在)

役職

2011年4月 立教大学現代心理学研究科心理学専攻・専攻主任(-2012年3月)
2015年4月 立教大学現代心理学部心理学科・学科長(-2019年3月)
2016年4月 立教大学心理芸術人文学研究所・所長(-2017年3月)
2016年4月 文部科学省・私立大学研究ブランディング事業・心理学グループ長(-2019年3月)
2018年4月 立教大学総長室調査役(-2021年3月)
2021年4月 立教大学副総長(-現在)

社会的活動・委員

2012年4月 埼玉県教育委員会高校生自立支援に係る検討会議・委員長(-2013年3月)
2015年4月 埼玉県新座市児童福祉審議会・副委員長(-2021年6月)
2016年6月 児童発達支援センターあんず・トータルアドバイザー(-現在)
2017年11月 埼玉県教育委員会第3期教育振興計画策定委員会・学識経験者(-2018年10月)
2019年2月 一般社団法人発達障害専門センター・理事(-現在)

免許・資格

教員免許状(幼稚園2種,小学校2種,中学校[国語]2種,養護学校専修)・臨床心理士・臨床発達心理士・公認心理師・Certified Provider of Primary Care Triple P(Level3)

主な所属学会

日本行動分析学会(1996-1997庶務幹事,2006-現在倫理委員,2006-現在編集委員)
日本特殊教育学会(1997-1999編集幹事,2006-2013編集委員)
日本人間関係学会(2012-2016研究・企画委員会委員)
日本コミュニティ心理学会(2009-2012,2015-2016編集委員長;2009-2012,2015-2018常任理事)
日本発達障害学会(2015-現在常任編集委員,2022-現在評議員)
日本学校ソーシャルワーク学会(2006-2009理事,2011-現在編集委員)
日本臨床発達心理士会認定運営機構(2008-2011資格認定委員,2008-2018実践研究誌編集委員,2019-現在 実践研究誌常任編集委員)
The Association for Persons with Severe Handicaps(終身会員)
埼玉県臨床心理士会(2011-2013役員・学校臨床心理担当理事)
公認心理師の会(2019-現在教育・特別支援部門運営委員,2021-現在 教育・特別支援部門副委員長,理事)

主な業績(2021年中に出版された著書/記事)

①大石幸二(2021).地域における多職種連携の視点からの包括的支援.神尾陽子編著.発達障害のある子のメンタルヘルスケア.金子書房(Pp.54-60).(2021年3月25日刊行)
②大石幸二(2022).予防的生徒指導―「育ち」と「学び」の自立・自律支援―.教室の窓,66,東京書籍(Pp.8-9).金子書房(Pp.54-60).(2022年4月1日刊行)
(全著書・翻訳:57冊[分担を含む],全論文:90篇[総説を含む])

太田 研

所属・役職

山梨県立大学人間福祉学部 准教授

略歴

立教大学大学院 現代心理学研究科 心理学専攻 博士課程後期課程 単位取得満期退学後、就学支援相談員、星美学園短期大学 幼児保育学科 講師を経て2020年4月より現職へ。

著書

標準公認心理師養成テキスト 文光堂 2022年(共編著)
配慮の要する子どものための個別の保育・指導計画 学苑社 2018年(共著)

公的活動・学会活動・社会的活動など

山梨県社会教育委員・山梨県教育委員会調査研究委員・武蔵村山市特別支援教育専門委員会委員・武蔵村山市難聴学級・言語障害学級・情緒障害学級入級支援委員会委員

資格

公認心理師・臨床発達心理士

受賞歴など

山梨県立大学教職員表彰優秀教職員賞

おもなワークショップ担当歴

一般社団法人日本社会福祉マネジメント学会受託東京都保育士等キャリアアップ研修「幼児教育」講師・公益社団法人山梨県私学教育振興会幼稚園グループ中部地区研究会講師

公認心理師の方へ一言

保育所、幼稚園等ではスクールカウンセラーの規定の準用や幼児教育アドバイザーの配置が進むなど、公認心理師への期待が高まっています。保育・幼児教育の専門家と協働して、特別な教育的支援のニーズのある幼児の発達に架け橋をかけるために、公認心理師に求められる役割を一緒に考えましょう。

奥谷 亨

所属・役職

倶知安町立倶知安小学校ことばとまなびの教室

略歴

北海道教育大学函館分校(現函館校)養護学校課程を卒業後公立小学校で通常の学級(11年)、特別支援学級(12年)、通級指導教室(7年)を歴任現在校にて通級指導教室(ことばとまなびの教室)を担当。

この間6市町の教育支援委員会委員を18年間拝命。現在、後志中地区教育支援委員会事務局長。

学会活動

日本LD学会 日本学校メンタルヘルス学会 北海道特別支援教育学会 S.E.N.Sの会 日本場面緘黙研究会

資格

公認心理師 特別支援教育士

公認心理師の方へ一言

この度、「小学校における移行支援」の取り組みを担当することになりました。北海道の片田舎からの発信ですが、全国で同じような課題や悩みを持つ多くの方々と共有できる内容していきたいと思っています。研修会を通して、みなさまにお会いできることを楽しみにしています。

石山 裕峰

所属・役職

医療法人社団一視同仁会 児童発達支援・放課後等デイサービスはもれび 児童発達支援 管理責任者

略歴

2006年3月 北海道医療大学心理科学部言語聴覚療法学科卒業
言語聴覚士として病院や地域の児童デイサービスで15年ほど勤務。
発達障害児や重症心身障害児を対象に、言語聴覚療法や療育支援、保護者支援を行う。
2019年10月より現所属となり、児童発達支援や保育所等訪問支援を実施。

資格

言語聴覚士 公認心理師 児童発達支援管理責任者

公認心理師の方へ一言

日ごろか色々と教えて頂き、一緒にスキルアップ出来ると嬉しいです。

戸ヶ崎 泰子

所属・役職

宮崎大学 教育学部 教授

略歴

1994年3月 早稲田大学大学院修士課程人間科学研究科修了
1997年3月 早稲田大学大学院博士課程人間科学研究科退学

職歴

1997年 松蔭女子短期大学 専任講師
2003年 松蔭女子大学 講師
2004年 宮崎大学 教育学部 助教授
2014年 宮崎大学 教育学部 教授

公的活動・学会活動・社会的活動など

日本認知・行動療法学会 理事長
日本カウンセリング学会 常任編集員
日本特殊教育学会 会員
日本LD学会 会員 等

資格

公認心理師、臨床心理士、特別支援教育士SV、学校心理士

公認心理師の方へ一言

 特別支援教育の充実を図っていくためには、確かな理論的背景に基づいた対応・情報を、支援対象の実態や地域・学校等に状況に合わせて提供できる人材養成が欠かせません。現在所属する教職大学での取組などを一部紹介しながら、どのような教育・研修が効果的なのかを一緒に議論できることを楽しみにしています。