2023年度年次総会・研修会(対面開催)
2023年8月19日(土)研修会(会場:東京大学駒場キャンパスKOMCE East)
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2023年8月19日 研修会(対面開催)
WS1 医療部会企画
「認知行動療法における心理支援の組み立て方:複雑な情報の統合から効果的な介入戦略へ」
講師:谷口敏淳(一般社団法人Psychoro)
WS2 教育・特別支援部会企画
「はじめて学ぶ不登校支援の認知行動療法」
講師:高橋史(信州大学)
WS3 司法・犯罪・嗜癖部会企画
「非行・犯罪の問題に対する心理学的アプローチ~公認心理師として知っておきたい基礎知識とテクニック~」
講師:寺田孝(川越少年刑務所)・有野雄大(東京保護観察所立川支所)
8月19日(土)14:00~17:00
WS4 産業・労働・地域保健部会企画
「産業・労働分野におけるメンタルヘルスとキャリア~ゼロ次予防の視点から~」
講師:金井篤子(名古屋大学)
WS5 福祉・障害部会企画
「認知症の人とその家族への理的アプローチ」
講師:野口代(東大阪大学短期大学部介護福祉学科)・森本浩志(明治学院大学)
WS6 倫理・職責・関連法規委員会
「エビデンスにもとづいた実践をどう進めるか:早期発達支援から高齢者支援までのケースフォーミュレーションとPDCA」
講師:山本 淳一 (東京都立大学/慶應義塾大学)
2023年8月20日(日)年次総会プログラム( 会場:東京大学駒場キャンパスKOMCE East )
8月20日(日)年次総会プログラム
PG1 医療部会企画シンポジウム 10:00~12:00
脳の働きに障害を持つ人と出会ったら
―高次脳機能障害、認知症、統合失調症、発達障害のアセスメントと支援―
PG2 教育・特別支援部会/福祉・障害部会企画シンポジウム 10:00~12:00
福祉・教育領域における公認心理師の協働によるシームレスな就学支援
PG3 公認心理師養成大学教員連絡協議会(公大協)共催シンポジウム 10:00~12:00
公認心理師養成のための実習指導者講習会の開始に向けて
PG4 司法・犯罪・嗜癖部会企画シンポジウム 13:00~15:00
司法・犯罪・嗜癖領域の公認心理師に求められるチカラ
〜コンピテンスリストについて考える
PG5 臨床発達心理士認定運営機構共催シンポジウム 13:00~15:00
発達支援における包括的アセスメントから支援の方向性
―科学者・実践家としての根拠のある支援―
PG6 千葉大学 共催シンポジウム 13:00~15:00
オンラインメンタルヘルス相談支援システムの社会受容性
PG7 MCT-Jネットワーク共催企画シンポジウム 13:00~15:00
MCTの理論と実践
PG8 産業・労働・地域保健部会企画シンポジウム 15:30~17:00
デジタルメンタルヘルス
PG9 倫理・職責・関連法規委員会企画シンポジウム 15:30~17:00
公認心理師の共通コンピテンス
PG10 日本認知療法・認知行動療法学会共催シンポジウム 15:30~17:00
多様な現場における公認心理師による認知行動療法の実際と課題
~総合病院・がん医療・産業保健分野の実践~
PG11 研究推進・学術情報提供委員会企画 15:30~17:00
若手の会の企画イベント
2023年度 Web研修会
WS1
思春期・青年期の知的発達症のある人のメンタルヘルスと支援の実際
ライブ配信:2023年6月17日(土)13:30~16:30 〆切 6月10日
録画配信:2023年7月1日(土)~2023年9月30日(土) 〆切 9月10日
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ワークショップ概要
講師: 本田 秀夫 (信州大学医学部附属子どものこころ診療部)
ワークショップ概要
13:30~16:00 思春期・青年期の知的発達症のある人のメンタルヘルスと支援の実際(本田先生による研修)
16:00~16:30 知的発達症のある人への心理支援 公認心理師ができること(本田先生と公認心理師の会 福祉・障害部会員による座談会)
WS2
ICFを活用したボトムアップ型支援の実際から知的・発達障害の多領域連携における心理職の役割を考える
講師: 安達 潤(北海道大学)
ライブ配信: 2023年12月9日(土)9:30~12:30
ライブ配信受付期間 2023年11月15日(水) ~ 2023年12月2日(土)12月6日(水)
録画配信: 2023年12月23日(土) ~ 2024年3月22日(金)
録画配信受付期間 2023年12月16日 ~ 2024年3月2日
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ワークショップ詳細
ワークショップ概要
現在、知的・発達障害の支援は診断タイプによる特性の理解から構築・展開される流れが主流であり、診断補助情報を得る評価尺度も多く開発されている。しかし支援は実際の生活上に環境調整支援として展開されるものであり、個々の生活実態の把握に基づく支援構築(ボトムアップ型支援)が不可欠である。また支援会議の実効性を担保するには専門性を超える共通言語による協議が必須である。ICF情報把握・共有システム(以下、ICFシステム)は専門用語ではなく日常語による対象児者の生活実態の把握を可能にし、その情報自体が支援会議の共通語となることを意図して開発された。本ワークショップではICFシステム開発の背景にある知的・発達障害支援の課題を論ずるとともに、ICFシステムの社会実装研究で得られたデータを通じて、支援の具体性向上、現場支援者のスキルアップ、保護者の子育て支援につながることを示す。ワークとしてICFシステムの仮想データを用いた支援考案の時間も設定したい。
想定する対象者
公認心理師、臨床心理士、保育士、教員、ほか発達障害の支援に関わる幅広い職種
講師紹介
安達 潤
所属・役職
北海道大学大学院教育学研究院 ・教授
略歴
1992年 北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程(単位取得退学)。1992年から2002年まで重症心身障害児施設 旭川荘療育センター 旭川児童院 療育課勤務。2002年から2015年まで北海道教育大学旭川校教育発達専攻特別支援教育分野。2006年准教授,2008年教授。2015年より北海道大学大学院教育学研究院 臨床心理学講座特殊教育・臨床心理学教室 教授,現在に至る。
著書
- 安達潤、市川宏伸、他(2008) PARS-TR(親面接式自閉スペクトラム症評定尺度 テキスト改訂版), (発達障害支援のための評価研究会;金子書房>
- 安達潤 編著(2009) 発達障害の臨床的理解と支援3 学齢期の理解と支援 (石井哲夫 監修 ;金子書房)
- 安達潤(2010) 後期中等教育における発達障害の子どもたちへの特別支援教育の課題 -北海道の高等養護学校実態調査から考える-, [所収:「発達障害支援の現状と未来図」(監修:市川宏伸、編集:内山登紀夫、田中康雄、辻井正次;中央法規出版)]
- 安達潤(2010) ソーシャルストーリーによる自閉症スペクトラム支援, [所収:発達障害の臨床心理学(東條ほか編;東京大学出版会)]
- 安達潤(2013) 第19章 障害者支援, [所収:『発達科学ハンドブック 7 災害・危機と人間』(矢守克也・前川あさ美 編集;新曜社)]
- 安達潤(2017)「こころの医学入門 補講06特別支援教育における合理的配慮」 中央法規出版
資格
公認心理師、臨床心理士
公認心理師の方へ一言
多くの心理支援技法がありますが、心理的問題に苦しむ人たちの治癒に効果がある限り、それらの技法の外見は異なっていても、その内奥には共通の理があるはずです。柔軟な視点で捉えた本質を柔軟な心で臨床に還元できる心理師さんが増えてほしいです。
WS3
非行・犯罪に対する心理学的アプローチ演習〜性加害事例を用いた見立てと介入のポイント
講師: 寺田孝(川越少年刑務所)
有野雄大(東京保護観察所立川支部)
ライブ配信: 2024年2月11日(日)13:00~16:00
ライブ配信受付期間 2023年12月20日 ~ 2024年2月4日
録画配信: 2024年2月25日(日)~ 2024年5月25日(土)
録画配信受付期間 2024年2月18日 ~ 2024年5月5日
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ワークショップ概要
ワークショップ概要
当会司法・犯罪・嗜癖部会では、2023年度前期の研修会において、「非行・犯罪の問題に対する心理学的アプローチ~公認心理師として知っておきたい基礎知識とテクニック~」と題して、犯罪をした人や非行のある少年に対する手続を概説し、矯正施設や保護観察所で行われているアセスメントや介入の実際を紹介した上で、これら機関で活用されている認知行動療法と動機づけ面接について説明した。後期の研修会では、公認心理師として求められる司法・犯罪・嗜癖領域のコンピテンスを踏まえつつ、司法・犯罪・嗜癖領域はもとより、教育、福祉、医療等の領域でも扱い得る、性加害行為を行い刑事司法手続の対象となった仮想の事例を用いて、矯正施設や保護観察所で行われているアセスメントや介入のツールとその要点を提示した上で、再加害防止や社会復帰を見据えた見立てや介入について演習を行っていただくこととする。
想定する対象者
主に非行・犯罪臨床の初学者や司法・犯罪・嗜癖領域以外の領域で活動されている方の参加を歓迎します。
講師紹介
寺田 孝
所属・役職
川越少年刑務所 教育専門官
略歴
創価大学文学部卒業。1993 年少年院に法務教官として拝命。その後,教育専門官として刑務所勤務を 経て現職。
著書
- 2022 年 原田隆之編著「公認心理師ベーシック講座 司法・犯罪心理学」講談社(分担執筆)
- 2019 年 日本認知行動療法学会編集「認知行動療法事典」丸善出版(分担執筆)
- 2017 年 門本泉・嶋田洋徳編著「性犯罪者への治療的・教育的アプローチ」(分担執筆)
公的活動・学会活動・社会的活動など
一般社団法人 公認心理師の会 理事、司法・犯罪・嗜癖部会 専門委員
資格
公認心理師
おもなワークショップ担当歴
・2023 年 一般社団法人 公認心理士の会 2023年度研修会 司法・犯罪・嗜癖部会企画ワークショップ「非行・犯罪の問題 に対する心理学的 アプローチ ~公認心理師として 知っておきたい基礎 知識とテクニック~」(共同講師)
・2021 年 日本犯罪心理学会第 59 回大会自主企画シンポジウム「実務家によるエビデンスの創出:そ の効用と可能性について」(話題提供)
・2020 年 一般社団法人 公認心理士の会 2020 年度年次総会 司法・犯罪・嗜癖部会シンポジウム 「 矯正・保護・地域における心理的支援の連携のあり方:性犯罪者に対する公的支援と民間支援」(話題 提供)
・2019 年 多摩トラブルシューターズ・ネットワーク 秋季セミナー「性犯罪者プログラム ―”塀”の 中の模索」(講師) ・2014 年 日本心理学会・日本学術会議共催 公開シンポジウム「我が国における性犯罪者の処遇プロ グラムとその効果」(話題提供) ・2014 年 日本犯罪心理学会第 52 回大会ミニシンポジウム「司法矯正領域における集団認知行動療法 -グループという力の活用の観点から―」(話題提供)
公認心理師の方へ一言
2023年8月19日に開催した前期研修会では、触法行為をした人に対する処遇について、広く基礎的な内容をお伝えしましたが、後期研修となる今回は、性犯罪の架空の事例に即して、再犯防止に向けたアセスメントと介入について演習を行ってまいります。実際の現場でどのような実践が行われているのか、興味・関心のある方にぜひご参加いただけたらと思います。
有野 雄大
所属・役職
東京保護観察所立川支部・主任保護観察官
略歴
筑波大学大学院人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース修了。修士(カウンセリング)。2008年法務省入省。釧路、旭川、長野、さいたま、東京の各保護観察所のほか、法務省保護局、法務総合研究所、川越少年刑務所、内閣府で勤務。
著書
・原田隆之編著『公認心理師ベーシック講座司法・犯罪心理学』講談社(分担執筆)
・日本更生保護学会編『更生保護学事典』弘文堂(分担執筆)
・青木治・中村英司編『矯正職員のための動機づけ面接』公益財団法人矯正協会(分担執筆)
公的活動・学会活動・社会的活動など
・一般社団法人公認心理師の会司法・犯罪・嗜癖部会専門委員
・一般社団法人公認心理師の会年次総会委員
・寛容と連携の日本動機づけ面接学会理事
・ASK認定依存症予防教育アドバイザー
・Motivational Interviewing Network of Trainers(MINT)メンバー
資格
公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士
おもなワークショップ担当歴
2023年 作業専門官勉強会~作業の今と拘禁刑下の在り方を考える「動機付け面接」(講師)
2023年 自立支援センター講演会「動機づけ面接を知ろう」(講師)
2022年 日本認知・行動療法学会第48回大会 自主企画シンポジウム「司法・犯罪分野における動機づけ面接と認知行動療法の統合化」(話題提供)
2021年 日本認知・行動療法学会第47回大会 公認心理師の会司法・犯罪・嗜癖部会共催シンポジウム「司法・犯罪分野の触法者を対象とした認知行動療法の体系化」(話題提供)
2021年 日本犯罪心理学会第59回大会自主企画シンポジウム「少年の立ち直りを支える-共通言語としての動機づけ面接を活用して」(企画・話題提供)
2020年 一般社団法人公認心理師の会 2020年度年次総会司法・犯罪・嗜癖部会シンポジウム「矯正・保護・地域における心理的支援の連携のあり方:性犯罪者に対する公的支援と民間支援」(企画・話題提供)
2019年 日本更生保護学会第2回更生保護学研修会-先人の知見と先端の手法を学ぶ-「更生保護における動機づけ面接-その基幹と手技を学ぶ-」(講師)
2019年 日本犯罪心理学会第57回大会自主企画シンポジウム「薬物依存症者の回復支援に心理学はいかに貢献するか」(企画・話題提供)
公認心理師の方へ一言
触法行為をした人に対する司法手続や指導・支援については、あまりなじみがない方も少なくないと思います。本研修を通じて、基本的な知識を学んでいただき、触法行為のある人への対応の一助としていただけますと幸いです。
WS4
大学教育におけるエビデンスに基づく障害学生支援の展開
講師:脇貴典(筑波大学)・榊原佐和子(北海道大学)・田中翔(東京未来大学)
〇ライブ配信(A方式):2024年2月17日(土)13:00~16:00
申し込み期間 : 2023年12月25日(月)~ 2024年2月10日(土)2月13日(火)23:59
〇録画配信(B方式):2024年3月2日(土)~6月2日(日)
申し込み期間:2024年2月24日(土)~2024年5月13日(月)
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ワークショップ詳細
ワークショップ概要
大学教育における学生支援は、近年学生相談業務にとどまらず、キャリア支援やハラスメント相談や合理的配慮に関わる修学相談など多岐に及ぶ。特に障害者差別解消法にともなう合理的配慮の申請とそれに伴う学内における修学相談や教職員との連携調整において、公認心理師の果たす役割はきわめて大きい。 そこで、本研修会では、さまざまな校内部局で活躍されている講師の先生方より、大学教育における学生のキャリア・修学支援・ハラスメント相談における公認心理師の役割について、大学組織の根拠に基づく意思決定を支える組織コンサルテーションや教職員間の連携、協働を模索するコラボレーション、合理的配慮に伴う修学相談における学生と教職員間の意見調整や連携などの視座から話題提供いただく。
想定する対象者
大学等の高等教育機関に所属し、障害学生支援に関わる者
大学等の高等教育機関に所属し、学生相談に関わる者
講師紹介
脇 貴典
所属・役職
筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局 助教
略歴
山口大学大学院東アジア研究科アジア教育開発コース 単位取得退学 博士(学術)
著書
・「先生のための保護者相談ハンドブック」、学苑社、2020年
・「共生社会の時代の特別支援教育」、ぎょうせい出版、2017年 他
資格
公認心理師、臨床心理士
受賞歴など
・令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)受賞
・学長表彰 国立大学法人筑波大学
公認心理師の方へ一言
手探りの中での支援も多いと思いますが、一緒に取り組んでいきましょう。
榊原 佐和子
所属・役職
北海道大学 学生相談総合センターアクセシビリティ支援室 室長・専任相談員
略歴
精神科クリニック、大学でのハラスメント相談、企業での復職支援等に従事した後、東北大学学生相談・特別支援センター特別支援室、北海道大学学生相談総合センターアクセシビリティ支援室にて障害学生支援に携わる。
著書
吉武清寶・岡田有司・榊原佐和子(編著)『共生社会へ -大学における障害学生支援を考える-』
榊原佐和子 (2015) 心理臨床実践におけるコンサルテーション-大学における「ハラスメント相談室」からの報告 コミュニティ心理学研究, 18, 220-228.
髙橋真理・榊原佐和子・長友周悟・池田忠義・松川春樹 (2019) 東北大学特別支援室を利用する学生の特徴-来談時期・来談経路・高校までの支援の有無等の分析-東北大学 高度教養教育・学生支援機構紀要, 5, 341-345.
公的活動・学会活動・社会的活動など
日本コミュニティ心理学会理事・常任理事
資格
公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
おもなワークショップ担当歴
AFSA特別Webinar「北海道⼤学における障害学⽣⽀援(受入れ・派遣)の現状と課題」(2023年6月23日)
第47回大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム 「コロナ禍における障害学生支援」(2022年3月4日)
公認心理師の方へ一言
障害学生支援の仕事は、公認心理師の4つの業務すべてに関わるものです。2024年4月からすべての大学での合理的配慮提供が義務化されるのに従い、多くの心理職が障害学生支援にもかかわることになると思います。障害学生支援の仕事は多岐にわたるため、業務が見えにくいと思いますので、本研修会が一助となれば幸いです。
田中 翔
所属・役職
東京未来大学
略歴
2013年NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク入職 。2018年学校法人三幸学園東京未来大学EM局入職
資格
公認心理師・臨床心理士
公認心理師の方へ一言
少しでもお役に立てる研修になれば幸いです。
WS5
公認心理師のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門
講師: 原田 隆之 (筑波大学)
ライブ配信: 2024年3月2日(土)9:00~12:00
ライブ配信受付期間 2024年1月15日 ~ 2024年2月24日
録画配信: 2024年3月16日(土) ~ 2024年6月16日(金)
録画配信受付期間 2024年3月9日 ~ 2024年5月27日
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ワークショップ詳細
ワークショップ概要
エビデンス・ベイスト・プラクティス(Evidence-Based Practice: EBP)の重要さは認識されていても、それを実際の臨床場面でどのように活用すればよいかということは必ずしも十分に理解されていない面があります。EBPとは、単に理念的なものではなく、われわれの臨床態度の変革を求めるものです。本ワークショップでは、EBPの概念、EBPにおいて求められる臨床態度、臨床疑問の定式化、エビデンスの検索、システマティックレビューの読み方など、EBPを臨床において実践するための必要な知識や技能を解説します。統計的知識が十分でなくても理解できるような入門的な内容となっていますので、EBPを初歩から学びたい方に振るってご参加いただければ幸いです。なお、実際にエビデンスの検索などを行うため、できるだけパソコンをご持参ください。
想定する対象者
入門編ですので、EBPについて具体的な認識や知識を深めたいと思っている初学者を対象とします。
講師紹介
原田隆之
所属・役職
筑波大学人間系・教授
略歴
一橋大学大学院社会学研究科博士前期課程修了東京大学大学院医学系研究科(保健学博士)。法務省矯正局法務専門官。国連薬物・犯罪事務所ウィーン本部アソシエートエキスパート。目白大学教授。筑波大学教授(現職)
著書
- 心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門(金剛出版)
- 子どもを虐待から守る科学:アセスメントとケアのエビデンス(金剛出版)
- 現代の臨床心理学1 心理学専門職の基盤(東京大学出版会)
- 公認心理師ベーシック講座「司法・犯罪心理学」(講談社)
- 公認心理師スタンダードテキストシリーズ「司法・犯罪心理学」(ミネルヴァ書房)他
公的活動・学会活動・社会的活動など
公認心理師の会理事、日本アルコール・アディクション医学会理事、日本犯罪心理学会常任理事、日本禁煙学会理事、国際協力機構(JICA)国内支援委員会委員長など
資格
公認心理師、臨床心理士
受賞歴など
日本アルコール・アディクション医学会優秀論文賞
おもなワークショップ担当歴
依存症の認知行動療法(日本認知・行動療法学会ほか)
性的アディクションの治療(日本アルコール・アディクション医学会)など
公認心理師の方へ一言
多くの心理支援技法がありますが、心理的問題に苦しむ人たちの治癒に効果がある限り、それらの技法の外見は異なっていても、その内奥には共通の理があるはずです。柔軟な視点で捉えた本質を柔軟な心で臨床に還元できる心理師さんが増えてほしいです。
WS6
認知行動療法の視点に基づく職場のストレスマネジメント
講師: 金井嘉宏 (東北学院大学)
ライブ配信: 2024年3月17日(日)13:00~16:00
ライブ配信受付期間 2024年2月1日 ~ 2024年3月10日
録画配信: 2024年3月31日(日) ~ 2024年6月30日(日)
録画配信受付期間 2024年3月24日 ~ 2024年6月10日
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ワークショップ詳細
ワークショップ概要
職場ではイライラ、不安、落ち込みなど、さまざまな感情が生じます。それらの感情を生産性向上につなげられる場合もあれば、仕事のパフォーマンス低下につながってしまう場合もあります。本研修会では、職場で生じるストレスをどのようにとらえ、どのように対処していくと生産性向上につながるのかを学ぶために、これまでに明らかにされてきた職業性ストレスモデル(努力―報酬不均衡モデル;仕事の要求度―コントロールモデルなど)を紹介するとともに、認知行動療法の視点からどのように支援ができるのかについて説明します。また、公認心理師が実施者にもなることができるストレスチェックについても概説します。さらに、リラクセーションやマインドフルネスのワークとともに、最近注目されているコンパッションについても紹介します。
想定する対象者
認知行動療法の初学者・中級者
講師紹介
金井嘉宏
所属・役職
東北学院大学人間科学部・教授
略歴
広島大学大学院総合科学研究科助教を経て,現在,東北学院大学人間科学部・教授。こころのクリニックOASIS心理士,株式会社アドバンテッジリスクマネジメント代表カウンセラーも務める。
著書
・使う使える臨床心理学(共編,弘文堂,2020年)
・エビデンスに基づく認知行動療法スーパービジョン・マニュアル(共訳,北大路書房,2022年)
・認知行動療法における治療関係:セラピーを効果的に展開するための基本的態度と応答技術(共訳,北大路書房,2020年)
・不安に悩まないためのワークブック 認知行動療法による解決法(共訳,金剛出版,2013年)
・60のケースから学ぶ認知行動療法(共編著,北大路書房,2012年)
・認知行動療法の技法と臨床(共著,日本評論社,2008年)等
公的活動・学会活動・社会的活動など
公認心理師の会副理事長、日本認知・行動療法学会評議員・常任編集委員、日本心理学会機関誌等編集委員、日本健康心理学会社員、不安症学会評議員、不安症・強迫症治療ガイドライン合同作成委員会委員(社交不安症の精神療法担当)
資格
公認心理師,日本認知・行動療法学会認定認知行動療法スーパーバイザー,産業カウンセラー
受賞歴など
・Association for Behavioral and Cognitive Therapies 2005 Elsie Ramos Memorial Student Research Award 受賞
・日本ストレス学会学会賞 受賞
・日本行動療法学会 2007年度内山記念賞 受賞(連名)
おもなワークショップ担当歴
認知行動療法を構成する基本技法(日本認知・行動療法学会)
認知行動療法を構成する基本技法(日本認知・行動療法学会)
公認心理師の方へ一言
職場のストレスマネジメントは、クライエントのためだけではなく、支援者自身にとっても役立ちます。体験を通して、認知行動療法の視点からストレスをとらえるコツを学ぶ機会にできればと思います。
WS7
実践と内省で体験的に学ぶ認知行動療法:フォーミュレーションに強みを組み込む
講師: 佐々木淳(大阪大学)
ライブ配信: 2024年3月20日(水・祝)13:00~16:00
ライブ配信受付期間 2024年2月1日 (木)~ 2024年3月13日(水)
録画配信: 2024年4月3日(水) ~ 2024年7月3日(水)
録画配信受付期間 2024年3月27日 ~ 2024年6月13日
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ワークショップ詳細
ワークショップ概要
公認心理師の会の重視する共通コンピテンスの一つ、事例へのフォーミュレーションの技法を学びます。セラピスト自身の困りごとを認知行動療法の技法で扱い、その気づきを内省すると、技法の理解が深まることが明らかになっています。少しずつ欧米から“reflective scientist-practitioner model”という言葉が聞こえるようになってきた昨今、日本の認知行動療法でも内省的実践の重要性が今後高まることでしょう。そして、セラピスト自身が自分の「強み」に目を向け、それをフォーミュレーションに組み込んでみること、そしてそれがどのような体験なのかを知ることは、強みを強調する最近の心理的支援のあり方として意義深いことです。「実践から内省への自己プログラム(Self-practice/Self-reflection program: Bennett-Levy et al., 2015; 佐々木, 2021)」のパラダイムを使ったこのワークショップで、認知行動療法の技法の良さと内省の方法を改めて体験的に身につけていただけたらと思います。忙しい毎日ですが、1時間の講義と2時間のワークで自分を振り返り、他の参加者と内省を共有して学びを深めてみてください。どうかご同僚・ご友人とお誘いあわせの上、ご参加ください。
想定する対象者
認知行動療法の学習歴等は特に限定はしません。日々の臨床や実習の中で抱いている自分の困りごとを扱うことをご承知おきください。
講師紹介
佐々木 淳
所属・役職
大阪大学大学院人間科学研究科教授
略歴
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了 博士(学術)
著書
・臨床心理学(New Liberal Arts Selectionシリーズ)(有斐閣, 2015)
・体験的CBT―実践から内省への自己プログラム(岩崎学術出版社, 2021)
・こころのやまいのとらえかた(ちとせプレス, 近刊) など
公的活動・学会活動・社会的活動など
・公認心理師の会理事・研修会委員長
・日本認知療法・認知行動療法学会常任編集委員
・大阪府臨床心理士会産業部会委員
・日本学術会議第1部連携会員
資格
公認心理師、臨床心理士
受賞歴など
2020年 日本心理学会学術大会特別優秀発表賞
2017年 日本心理学会学術大会特別優秀発表賞
2012年 Poster Award, EABCT 2012
おもなワークショップ担当歴
2023年 一般社団法人MCTネットワークジャパン(5時間)
2022年 日本学生相談学会(5時間)
2021年~ 日本心理学会(2時間)
2020年 日本心理臨床学会(1時間)
公認心理師の方へ一言
エビデンスベイストな心理療法においても、内省をすること、それを周りと共有することには価値があることを再発見していただけたらと思います。