公認心理師の会

コンピテンスリスト

公認心理師の会では、主要5分野それぞれにおける公認心理師に必要なコンピテンスリストを作成しました。コンピテンスの中には、主要5分野を横断して必要かつ基礎的なものがあり、これを5分野共通コンピテンス(以下、共通コンピテンスと略)と呼びます。

共通コンピテンスのイメージ

公認心理師の会では、5分野共通コンピテンス(共通コンピテンス)と呼ばれる医療、教育、産業、司法、福祉の公認心理師に必要なコンピテンスリストを作成

公認心理師の会では、公認心理師の共通コンピテンスを下の表のようにまとめました。

共通コンピテンスは、公認心理師法や公認心理師養成カリキュラムなどで大枠が定められています。下記の共通コンピテンスの中で、公認心理師の会がとくに重要と考える部分を緑色で示してあります。当会の理念を知っていただき、資質の向上に役立てていただくために公表いたしました。

なお、当会はコンピテンスリストにもとづいた専門資格制度を構築しつつあり、この専門資格認定手続きについては詳細が決まり次第公開します。

表 公認心理師の共通コンピテンス

公認心理師の会が重要と考える部分は科学者一実践家モデルおよびエビデンスにもとづいた実践ができること。
その中でも、科学的な態度(自らの実践への根拠に基づいた批判的態度)、基礎的心理学の知見の理解と実践への適用、生物心理社会モデルによる統合的理解と実践、エビデンスの参照、利用、構築、普及や研究活動。
心理的アセスメントとケースフォーミュレーションを適切に実践では、事例に対するケースフォーミュレーション。
心理的介入を適切に実施では、ケースフォーミュレーションにもとづく介入方針の決定、エビデンスや治療ガイドライン等を参照した介入方針の決定、アセスメントにもとづく介入の適切な実施、評価、再アセスメントを重要としている。

緑色:公認心理師の会が特に重視するコンピテンス

各部会のコンピテンスリストは以下のリンクからPDFファイルをご覧ください。

部会名PDF
医療部会PDF
教育・特別支援部会PDF
司法・犯罪・嗜癖部会PDF
産業・労働・地域保健部会PDF
福祉・障害部会(2023年9月10日更新)PDF

コンピテンスリストについてご意見などございましたら、当会のお問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。コンピテンスリストはこれで完成ではなく、改良され続けていくものと考えております。

2022年6月1日

理事長 丹野義彦