このたび、一般社団法人 公認心理師の会は、国民の心の健康増進ならびに公認心理師のスキルアップとキャリアアップのために、研修制度を整備し、分野別の「専門公認心理師」の資格を認定する制度を創設します。
各位におかれましては、関連各所にご周知いただければ幸いです。
公認心理師に対する国民の期待は高まっており、その有資格者の知識・技能の質保証が重要な課題となっています。本会は、国民の心の健康増進を目的として、科学者-実践家モデルおよびエビデンスにもとづく実践を設立理念として活動してきました。具体的には、公認心理師が活動する諸分野における職能の専門性や必要とされる知識・技能等について、国内外の文献や諸外国のガイドライン等について網羅的に精査しながら検討を行ってまいりました。この度、当会の関連委員会における検討の成果として、各実践分野における公認心理師がその分野の特性に応じて備えておくべき知識・技能の内容を「コンピテンス」リストとして策定いたしました。今後は、このコンピテンスリストにもとづいて、研修制度を整備し、一定のレベルに達した者に各分野の「専門公認心理師」の資格を認定します。
公認心理師の実践分野を代表する5分野に応じて、6つの専門公認心理師の資格を認定します。
本会の専門公認心理師資格を申請できるのは本会の会員とします。
なお、会員になるためには公認心理師の資格登録者であることが必要です。
本会の制度の特徴は、コンピテンスリストにもとづく研修と資格認定である点です。
本会のこれまでの活動の成果として、公認心理師のコンピテンスを定め、コンピテンスリストを作成しました。リストは、分野別と5分野共通のものに分かれます。分野別コンピテンスリストは、5つの実践分野における公認心理師の活動に必要とされる基礎的・全般的な知識・技能(ミニマムエッセンス)を集約したものです。さらに、5分野を横断する基礎的なコンピテンスを「共通コンピテンスリスト」として設定しました。
これらのコンピテンスリストにもとづいて研修をおこない、一定のレベルに達した方に各分野の「専門公認心理師」の資格を認定します。
コンピテンスリストに記載された項目ごとに、
本会による審査を経て合格が決定した方に対して合格認定を交付します。合格者は資格登録料を支払い、専門公認心理師として登録されます。
資格は5年ごとに更新します。更新には、定められた必要な条件を満たす必要があります。
※認定方法の詳細は、申請要件・申請方法 をご覧ください。
2022年4月19日
2022年8月10日追記
2025年1月22日追記